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あれから1週間。
ちょっとだけ気になる事がある。
それは...
岩｢...ｼﾞｯ｣
『...』
岩｢...ｼﾞｯ｣
『...ﾁﾗｯ』
岩｢！...ﾌｲｯ｣
『...』
岩本くんが、ずっとこっちを見てる...
で、私と目が合うと逸らす...
そして、私が目を逸らすとまたこっちをジッと見る...
何してんの？(笑)
特に話しかけられるわけでもなく、見られて逸らしての繰り返し。
席替えの次の日から始まったこの行動。
私もどうしたらいいか分かんないから、とりあえず知らんぷりしてるけど...
毎日、毎時間やられてると、さすがに気になってくる。
もしかしたら、何か言いたい事でもあるのかも。そう思った私は、意を決して岩本くんに話しかけてみる事にした。
岩｢...ｼﾞｯ｣
『...』
岩｢...ｼﾞｯ｣
『...あの、』
岩｢っ！｣
岩本くんは、まさか話しかけられるとは思わなかったみたいで、目を見開いて凄く驚いた顔をしていた。
『あ、あの...私の顔に、何か、付いてる？』
岩｢あ...いや...｣
『何か、ずっと見てるから...どうしたのかな、って。』
岩｢あー、ごめん。｣
『う、ううん！謝って欲しいとかじゃないんだけど、その...気になるっていうか...何かあるなら、教えて欲しいっていうか...』
岩｢...えっと、入学式...｣
『入学式？』
岩｢うん。入学式の日、コレ、拾ってくれたよね？｣
『...あ、コレ、』
岩本くんに見せられたのは、黄色の定期入れ。
見覚えのあるソレは、入学式の日に私の前にいた人のリュックから落ちたもの。
その人は気付いてなくて、急いで拾って届けた記憶がある。
そっか、あの時渡したのって、岩本くんだったんだ。
『岩本くん、だったんだ...』
岩｢そう。あの時は、拾って届けてくれて、ありがとう。｣
『ううん！というか、岩本くんだって気付かなくて、ごめんなさい...』
岩｢いや、全然。本当は、1年の時に言いたかったんだけど、クラス違ったし、なかなか声かけられなくて...｣
『そう、だったんだ...』
岩｢でも、2年で同じクラスになって、しかも隣の席って、チャンスだって思ったんだけど...いざ、Aさんを前にしたら、緊張しちゃって...あの、改めて、岩本照です。お友達に、なって下さい。｣
『あ、AAです。こちらこそ、よろしくお願いします。』
｢『...ふふっ(笑)』｣
初めて、岩本くんと仲良くなれた瞬間だった。
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ちり(プロフ) - ワラビー餅さん» コメントありがとうございます😊あと少しで終わります。よろしけれ最後までお付き合い下さい✨ (3月31日 18時) (
レス) id: a95f8123a0 (このIDを非表示/違反報告)
ワラビー餅(プロフ) - 凄い展開になって来ましたね。誤解解けると良いのですが (3月31日 18時) (レス) id: c0b26c55df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちり | 作成日時：2024年2月16日 20時
