強面甘党さんに狙われているようです

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それから私は出来るだけ真希と過ごすようにした。


なるべく話しかけられない雰囲気を作って、ひかるから離れようと思った。




それでもひかるは話しかけてくるから、その時は話したりもするけれど、自分からひかるに話しかける事は無くなった。





逆に目黒くんとは仲良くなった。



まだ会って数日だけど、たまにあの中庭で会えば必ずギリギリまで喋る。


今では、1番仲の良い後輩は？と聞かれたら、迷わず目黒くん！と言える程の仲だ。







今日もまた、休み時間に中庭に来た。



目黒くんは来てないからボーッと過ごそうかな...なんて考えていた時







｢だーれだ？｣

『えっ？！』







突然目隠しをされた。


声は目黒くんだったから





『目黒くん？』





と聞くと






｢ブブー！正解はー、｣





この声と同時に目隠しを外され振り向くと





｢みんなの万能調味料こと、塩麹より向井康二でしたー！｣





元気いっぱいの男の子が目の前にいた。








『え...え？！』

目｢ふはっ、A先輩キョドってる(笑)｣

『あ、え、目黒くん...？え？』

目｢ふふっ、先輩の会いたがってた康二。こっちの、モジモジしてるやつがラウール。｣

『あ、あー！康二くんとラウールくん！そっかそっか...ビックリした...あ、初めまして。AAです。』

向｢初めまして！めめの親友の向井康二です！よろしくお願いします！｣

ラ｢ラウールです...よろしくお願いします。｣

目｢ラウールは人見知りなんで今はこんな感じっすけど、慣れたらグイグイ来るんで、覚悟しといて下さい(笑)｣

『あ、そうなんだ。てか確かに大っきいね。本当モデルさんみたい。』

ラ｢あ、ありがとうございます。最近モデルの仕事始めました。｣

『えっ？！そうなの？！凄いじゃん！えー、雑誌とか出たら買うから教えてね！』

ラ｢は、はい！ありがとうございます！｣

『ふふっ、可愛い。で、この子がカメラが趣味の康二くん？』

向｢はい！色んなカメラで、人物や風景とか撮るのが好きなんです。今度先輩も撮らせて下さい！｣

『え、私はいいよ、写真写り良くないし...』

目｢康二、カメラのセンス抜群なんで1回撮って貰えば？｣

向｢そうそう！悪いようにはせんよ？可愛いく美人さんに撮ったる！｣

『あー、じゃあ今度ね。機会があったら...』

向｢任して！｣






思ったより個性が強くてビックリしたけど、2人とも可愛くて良い子そうで、さすが目黒くんの友達だなと思った。

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