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『ひかる...』
岩「良かった...」
路地裏で蹲ってたところをひかるが見付けてくれた。
そしてそのまま抱きしめられた。
ひかるの顔を見たら安心しちゃって、涙が溢れた。
岩「何してんの。はぐれないようにってふっかに言われたよね?」
『ごめんなさい...』
岩「マジで焦った...連絡は?何でしなかったの?」
『昨日、充電し忘れたみたいで...充電切れちゃった...』
岩「はぁ...それで、どこにいたの?」
『雑貨屋さん。みんな隣のお店にいたから、少しだけなら大丈夫かと思って...そしたら結構時間経ってて...外出たらもう、みんな居なくなってた...』
岩「...離れるならちゃんと声かけて。気付かなかった俺らも悪いけど、今回はAが悪い。」
『はい...ごめんなさい...』
岩「ふぅ...でも、無事で良かった。怪我とかしてないよね?」
『うん...大丈夫。』
岩「お願いだから、もう離れないで。」
当たり前だけど、ひかるに怒られた。
でも、凄く心配してくれたのが分かる。
自分が悪い事は分かってるから、もう本当に申し訳なくて、ひかるの顔をまともに見れない。
でも、ひかるはそんな私に「もう離れないで」と言って、抱きしめる力を強めた。
少し痛かったけど、それだけ心配してくれたんだと思って受け入れた。
その後、ひかるが3人に連絡してくれて無事合流出来た。
案の定、真希と翔太に死ぬほど怒られた。
そうなったらもう、ただただ謝るしかない。
2人に散々怒られた後、ふっかは優しくフォローしてくれた。
その優しさにまた泣きそうになりながらホテルに戻った。
.
しっかり反省して、気持ちを切り替えて、残りの沖縄を楽しんで修学旅行から帰ってきた。
.
修学旅行から数日。
あの日、あの、迷子になった日。
ひかるが助けに来てくれたあの時から、私は何だか変だ。
岩「A、おはよう。」
『あ、お、おはよ...』
岩「ふはっ、どうしたの?」
『う、ううん!何でもないよ!』
岩「変なの(笑)」
ひかるの顔を見ると、ドキドキしてしまう。
変だな...
今までそんな事、一度も無かったのに...
何だろ...
あ!あの時、ひかるに抱きしめられたから、それでちょっと恥ずかしくて、緊張しちゃうのかも!
きっとそうだ!
私はこのドキドキを、抱きしめられた事による緊張と考えて完結させた。
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ちり(プロフ) - ワラビー餅さん» コメントありがとうございます😊あと少しで終わります。よろしけれ最後までお付き合い下さい✨ (3月31日 18時) (レス) id: a95f8123a0 (このIDを非表示/違反報告)
ワラビー餅(プロフ) - 凄い展開になって来ましたね。誤解解けると良いのですが (3月31日 18時) (レス) id: c0b26c55df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちり | 作成日時:2024年2月16日 20時