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朝、校門をくぐると、少し先に阿部くんがいた。
『おはよ！』
阿｢...おはよ｣
『テンション低すぎない？』
阿｢朝からバカみたくテンション上げてらんない。｣
『え、もしかして今私ディスられてる？』
阿｢...無駄に元気だね。｣
『そう？普通じゃない？あ、そうだ！昨日楽しかった？』
阿｢何が？｣
『何がって、さやかと帰ったでしょ？何か進展とか無かったのかなぁって。』
阿｢...別に。普通だけど。｣
『そうなの？デートの約束とかさぁ、帰りにどっか寄ってくとか何もしてないの？』
阿｢してない｣
『なぁんだよ、もったいないなぁ！阿部くんて意外と奥手なの？』
阿｢うるさいなぁ。あんたに関係ないでしょ？｣
『...まぁ、それはそうだ。あ、教室着いた。じゃあ、また放課後よろしくね。』
阿｢あぁ｣
うーん、前より話せるようになったと思ったけど、やっぱり全然距離あるな。
残り数日の勉強会、せっかくなら少しでも楽しく勉強したくて、ちょっとだけでもいいから阿部くんと仲良くなれれば...なんて思ってたけど、やっぱり無理そう。
そもそも共通の話題とか無いしなー。
何より、阿部くんが仲良くなるつもりなんて1ミリも無さそうだから、いくら私が頑張っても無理だよね。
やっぱ大人しく真面目に勉強しとこ。
うん、そうしよ。
そこから特に何も無く、勉強会最終日になった。
『阿部くん、今日まで本当にありがとう。おかげで明日からのテスト、何とかなりそう！』
阿｢それは良かった。これで赤点だったらマジで時間返してね。｣
『うっ...そこは頑張りマス。』
阿｢ま、ある程度出来てたし、多分大丈夫なんじゃない？｣
『ほんとっ？！阿部くんからそう言って貰えると、マジで心強いよ〜。』
阿｢テスト終わるまで忘れてないといいけどね。｣
『ねぇ、何でそんな事言うの？せっかく気分良かったのに！』
阿｢ふはっ、テスト終わってからもちゃんと勉強しなよ。引くほど出来ないんだから。｣
『っ、分かってる！とにかく、今日までありがとね！』
びっくりしたぁ...
あの能面のような、私相手にニコリともしなかった阿部くんが、さやかがいなくても自然に笑った。
さやかと一緒にいる時に、阿部くんの笑った顔を何回か見てるはずだけど、今の一撃は思いのほかデカかった。
『阿部くんて、笑った顔可愛いんだな...』
不覚にも、あの阿部くん相手に少しだけキュンとしてしまった事は、永遠に内緒。
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ちり(プロフ) - rs子さん» ありがとうございます😊励みになります！毎日更新出来ず、お待たせしてしまうかもしれませんが、最後までお付き合い頂けたら嬉しいです✨ (2月4日 18時) (
レス) id: a95f8123a0 (このIDを非表示/違反報告)
rs子(プロフ) - はじめまして！いつも楽しみに読ませていただいてます☺ちょっと切なくてキュンとするこのお話が大好きで、更新されるのをわくわくしながら待っています❤️これからも応援していますので、ご無理のないところで更新がんばってください🌟 (2月3日 22時) (レス) id: 62e04e7933 (このIDを非表示/違反報告)
ちり(プロフ) - さらさん» ありがとうございます😊たくさん褒めて頂いて、励みになります！読んで良かったと思って頂けるような作品に出来るように頑張りますので、よろしければ最後までお付き合い頂けたら嬉しいです✨ (2月1日 8時) (レス) id: a95f8123a0 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はしめまして！！このお話めっちゃ大好きです！！阿部くん格好良すぎて、きゅんってなります！！心の中では、めっちゃ叫んでます(笑)素敵な作品書いてくれてありがとうございます！！続き楽しみにしてますね！！更新頑張って下さい！！ (2月1日 1時) (レス) @page22 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちり | 作成日時：2023年12月25日 19時
