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テストまで残り1週間を切ったある日の勉強会。
私はふと、疑問に思った事を阿部くんに聞いてみた。
『阿部くんてさ、さやかの前だとニコニコ優しい仏のような感じじゃん?私の前はともかく、他の人の前だとどんな感じなの?男子とか、他の女子とか。』
阿「...それ聞いて何になるの?」
『別に何にもならないけど...阿部くんとはここでしかほぼ会わないし、ここ以外だと基本さやかと一緒だし...他の人にも、こんな感じだったら、さやかにバレてもおかしくないのになって思って。』
阿「はぁ...別に普通だけど?ニコニコし過ぎないし、冷たくし過ぎない。普通。」
『え、待って。何で私にはこんな当たり強いの?!』
阿「簡単だよ。俺の貴重な時間を、あんたの勉強の為に潰されてるから。」
『あ...なるほど...それは、ごめんなさい。』
阿「...分かったらさっさと勉強してくれる?」
『はい...』
めっちゃ嫌われてんじゃん、私(笑)
触らぬ神に祟りなしって事で、大人しく勉強した。
それから30分ほど経った時、
"ガラッ"
図書室の扉が開いた。
さ「あ!良かった、まだいた!」
『さかや!どうしたの?部活は?』
さ「顧問の先生の都合で、少し早く終わったの。まだいたら一緒に帰ろうと思って寄ってみた♪」
『そうなんだ!おつかれ!私も間もなく終わるとこだよ!...あ、でも今日一緒に帰れないんだった。』
さ「え?!何で?!」
『お母さんに用事頼まれててさ。寄るとこあんのよ。』
さ「まじかー。残念。」
『また今度一緒に帰ろ!今日は阿部くんと一緒に帰りなよ。』
さ「うーん、そうだね。亮平、一緒に帰ろ!」
阿「うん、いいよ。」
その後、何となく阿部くんからの視線が痛かったけど、無視して勉強した。
帰る間際、
『阿部くん、用事あるのは本当だからね!別に気を利かせたわけじゃないから!』
阿「...別に何も言ってないけど。でもまぁ、ありがと。」
まさかの阿部くんから感謝の言葉を聞けるなんて!
しかも少し照れたような感じで言ったから、ちょっと意外で(笑)
可愛いとこあんじゃん(笑)とか思いながら、お母さんの用事に向かった。
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ちり(プロフ) - rs子さん» ありがとうございます😊励みになります!毎日更新出来ず、お待たせしてしまうかもしれませんが、最後までお付き合い頂けたら嬉しいです✨ (2月4日 18時) (レス) id: a95f8123a0 (このIDを非表示/違反報告)
rs子(プロフ) - はじめまして!いつも楽しみに読ませていただいてます☺ちょっと切なくてキュンとするこのお話が大好きで、更新されるのをわくわくしながら待っています❤️これからも応援していますので、ご無理のないところで更新がんばってください🌟 (2月3日 22時) (レス) id: 62e04e7933 (このIDを非表示/違反報告)
ちり(プロフ) - さらさん» ありがとうございます😊たくさん褒めて頂いて、励みになります!読んで良かったと思って頂けるような作品に出来るように頑張りますので、よろしければ最後までお付き合い頂けたら嬉しいです✨ (2月1日 8時) (レス) id: a95f8123a0 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はしめまして!!このお話めっちゃ大好きです!!阿部くん格好良すぎて、きゅんってなります!!心の中では、めっちゃ叫んでます(笑)素敵な作品書いてくれてありがとうございます!!続き楽しみにしてますね!!更新頑張って下さい!! (2月1日 1時) (レス) @page22 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちり | 作成日時:2023年12月25日 19時