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その日の放課後、私の前には能面のような無表情の阿部くん。
さやかの頼みとは言え、何だかんだしっかり勉強を教えてくれるところは、やっぱり優しいのかな？と思いながら数学の問題に手こずっていると、
阿｢ねぇ｣
『...ん？』
阿｢さやかに絶対言うなよ。｣
『何を？』
阿｢だから、俺のこの態度の事！｣
『もちろん言わないよ。言っても私には何の得も無いし。それから、阿部くんがさやかの事好きなのも言わないから安心してね。』
阿｢は？｣
『好きなんでしょ？さやかの事。』
阿｢なっ、んで...｣
『いやいや(笑)分かりやすいからね、阿部くん。』
阿｢...いつから？｣
『え、最初の勉強会から？』
阿｢嘘だろ...｣
『...逆にあれでバレてないと思ってるの凄い(笑)』
阿｢うっさい。あー、もう、最悪。｣
『大丈夫だって。私、こう見えて口堅いし、応援はしてもお願いされない限り、出しゃばって協力したりとかしないから。』
阿｢...｣
『だって、協力してる方は良かれと思ってやってるんだろうけど、それが余計な事だったりする事もあるし、自分のタイミングで色々進めたい人もいるじゃん？だから、私は応援はするけど進んで協力はしないの。』
阿｢へぇ...｣
『阿部くんもそう思ってるタイプでしょ？余計な事すんな！って(笑)』
阿｢...まぁ。｣
『やっぱり(笑)だから、さやかの事が好きだって知っても、自ら進んで何かする事はないから安心して？もちろん、頼まれたら協力するけどね。出来る事だったら。』
阿｢分かった。｣
『でも、私はさやかが1番だから。阿部くんの恋は応援するけど、さやかの気持ちが1番大事だから、さやかの望んでない事は例え阿部くんでも協力も応援も出来なくなるかも。その時はごめんね？』
阿｢...まぁ、それは俺も同じだし。てか！早く勉強しろよ！あんたのせいで余計な時間過ごした！｣
『ひどっ！せっかく応援してあげてんのに！』
阿｢別に頼んでないから。ほら！あと30分でこれ全部終わらせて。｣
『は？！無理だよ！数学苦手なの知ってるくせに！』
阿｢だから？あんたが余計な話して時間減らしたんだよ。自業自得。｣
『うぅ...鬼！悪魔！』
阿｢ありがとう。ちなみにあと25分だから。｣
『ひぇ...』
結局25分じゃ終わらなくて、阿部くんに嫌味を言われながらその後1時間みっちり勉強した。
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ちり(プロフ) - rs子さん» ありがとうございます😊励みになります！毎日更新出来ず、お待たせしてしまうかもしれませんが、最後までお付き合い頂けたら嬉しいです✨ (2月4日 18時) (
レス) id: a95f8123a0 (このIDを非表示/違反報告)
rs子(プロフ) - はじめまして！いつも楽しみに読ませていただいてます☺ちょっと切なくてキュンとするこのお話が大好きで、更新されるのをわくわくしながら待っています❤️これからも応援していますので、ご無理のないところで更新がんばってください🌟 (2月3日 22時) (レス) id: 62e04e7933 (このIDを非表示/違反報告)
ちり(プロフ) - さらさん» ありがとうございます😊たくさん褒めて頂いて、励みになります！読んで良かったと思って頂けるような作品に出来るように頑張りますので、よろしければ最後までお付き合い頂けたら嬉しいです✨ (2月1日 8時) (レス) id: a95f8123a0 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はしめまして！！このお話めっちゃ大好きです！！阿部くん格好良すぎて、きゅんってなります！！心の中では、めっちゃ叫んでます(笑)素敵な作品書いてくれてありがとうございます！！続き楽しみにしてますね！！更新頑張って下さい！！ (2月1日 1時) (レス) @page22 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちり | 作成日時：2023年12月25日 19時
