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すっかりタイミングを逃した私は、自分のクラスに戻ろうと踵を返した。
その時、阿部くんとさっきの女子が仲良さそうに話してる顔が見えて...
楽しそうに笑ってる阿部くんを見て、何故だか苦しくて、泣きそうになった。
さやか以外にはもっとクールなんじゃなかったの？
あんなに笑顔を見せるとか、聞いてない。
図書室での数日間で私に向けてくれた笑顔は、やっぱり特別なんかじゃなかった。
あの子に見せた笑顔の方が多分、何倍も素敵だったもん。
ていうか私、何でこんな事考えてるんだろ。
これじゃまるでヤキモチ妬いてるみたい。
....."みたい"じゃない。
妬いてる。
やっと気付いた。
阿部くんが好き。
だけど、きっと、この恋は叶わない。
あの子の事を好きなのかは分かんないけど、私の事を好きじゃない事は分かる。
阿部くんには、友達としてしか見られてないもん。
せっかく気付けたのに、秒で失恋て逆に笑える(笑)
別に決定したわけじゃないけど。
可能性は低いと思うから。
あーあ、今後阿部くんに会いにくいな(笑)
私が勝手にそう思ってるだけだけど。
だけど、多分、私は顔に出ちゃうから。
悟られないように、なるべく会わない方がいい。
幸い、あとちょっとで冬休み。
少し短いけど、休み中に頭の中整理して、新学期からは普通に話せるようになろう。
それまでは、挨拶くらいで済ませよう。
決心した通り、次の日から私は必要以上に阿部くんと関わる事をやめた。
.
阿｢さやか！｣
さ｢あ、亮平。どうしたの？｣
阿｢Aから何か聞いてる？｣
さ｢何かって？｣
阿｢いや、何か最近避けられてる気がして...｣
さ｢え、そうなの？私の前では普通だけどな...｣
阿｢そっか。｣
さ｢...あ！そう言えば！｣
阿｢え、何？！｣
さ｢この間、亮平にテスト結果教えに行って帰ってきた時、ちょっと暗かったかも？｣
阿｢え？何それ。来てないよ？｣
さ｢えっ？！だって、前回より理数の点数良かったから報告するって張り切って行ったよ？！｣
阿｢...何も、聞いてない。｣
さ｢え、どうしたんだろ。｣
阿｢俺、何かしたのかな...｣
.
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ちり(プロフ) - rs子さん» ありがとうございます😊励みになります！毎日更新出来ず、お待たせしてしまうかもしれませんが、最後までお付き合い頂けたら嬉しいです✨ (2月4日 18時) (
レス) id: a95f8123a0 (このIDを非表示/違反報告)
rs子(プロフ) - はじめまして！いつも楽しみに読ませていただいてます☺ちょっと切なくてキュンとするこのお話が大好きで、更新されるのをわくわくしながら待っています❤️これからも応援していますので、ご無理のないところで更新がんばってください🌟 (2月3日 22時) (レス) id: 62e04e7933 (このIDを非表示/違反報告)
ちり(プロフ) - さらさん» ありがとうございます😊たくさん褒めて頂いて、励みになります！読んで良かったと思って頂けるような作品に出来るように頑張りますので、よろしければ最後までお付き合い頂けたら嬉しいです✨ (2月1日 8時) (レス) id: a95f8123a0 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はしめまして！！このお話めっちゃ大好きです！！阿部くん格好良すぎて、きゅんってなります！！心の中では、めっちゃ叫んでます(笑)素敵な作品書いてくれてありがとうございます！！続き楽しみにしてますね！！更新頑張って下さい！！ (2月1日 1時) (レス) @page22 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちり | 作成日時：2023年12月25日 19時
