[HYUK]彼だって大人 ページ9
*
「じゃ、お疲れ様！」
「お疲れ、なんかA元気じゃない？」
「えへへ、そう？」
早く仕事が終わって帰れるから嬉しい訳じゃない。
今日は大好きな人が家に来てくれる。
何週間ぶりだろう、とにかく久しぶり。
「〜♪」
足取りは軽く、気付けばありふれた恋の歌なんか口ずさんで、私は乙女か。
「ただいま〜」
もちろん家には誰もいない。
だがリビングへのドアを開けようとしたとき、違和感に気付く。
…私玄関の鍵開けたっけ？
すると突然部屋の電気がつき、リビングのドアが開き始めた。
これはヤバい。
危機を感じた私はすばやく後ずさる。
「Aヌナ〜！」
「…っえ、ひょが！」
目を見開いて大声を出してしまい、慌てて口をおさえる。
びっくりした、と同時に安心。
不審者じゃなくて良かった…
「もう、来てたなら連絡くれてもいいじゃない」
「だってヌナがびっくりしてる顔可愛くて好きなんだもん」
「年上をからかうんじゃありません」
「…あ、年寄り扱いすると怒るくせに」
こんなくだらない会話。
だけどなかなか会えないから、幸せで、ありがたく感じられている。
「全く、ヒョンがねぇ」
「何？またハギョンオッパの話〜？」
「正解、さすが僕の彼女」
私達が会うときはいつもソファでくっつきながら、たまに紅茶を飲んでお互いの近況報告をするのがきまり。
「…私もこの前大変だったの」
「何？なんかあった？」
こうやって愚痴を漏らしても聞いてくれる彼に感謝だ。
こんなきまりには、彼がさりげなく言ったちょっとしたルールがある。
お互い話を聞いてあげる。というルール。
聞いてほしいことを一人で話し続けたって、相手が可哀想でしょう？って。
「ヌナ」
「ん？」
「明日の夜にはまた会えなくなっちゃうね」
「それは残念だけど…また今度今日みたいにサンヒョクとイチャイチャ出来るからいいもん」
私がヌナで、サンヒョクは年下。
でも何故だか彼といるとヌナなのにヌナじゃ無くなってるの。
「あぁ、可愛い」
そうやって私を優しく抱きしめてくれる彼は、大きくて、ちょっと男らしく見える。
「ひょが、もうちょっと、ぎゅってして」
「しょうがないな〜」
サンヒョクの顔を見上げてみると、あのふにゃっとした笑顔を見せてくれた。
こういうところ、サンヒョクだって可愛いくせに。
「ヌナは誰にも渡さないんだから」
けれど、やっぱり彼は頼れる大人の男…かな…
＿end.
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海漓(プロフ) - ハニ☆さん» 嬉しい言葉、ありがたいです(^○^)リクエストもありがとうございます、良いものにできるよう頑張りますね！ (2015年4月5日 18時) (
レス) id: 4f2ce2f638 (このIDを非表示/違反報告)
ハニ☆ - はじめまして！いつも楽しく読ませていただいています^^ うぉんしくより93よりおるペン(←ややこしいですねw)なので、今回のキャンディはすごく嬉しかったです！ リクエストですが、うぉんしくとのデートの話を書いていただきたいです^^ これからも頑張ってください！ (2015年4月5日 17時) (レス) id: f6893e5e5d (このIDを非表示/違反報告)
海漓(プロフ) - こころさん» 了解しました！出来る限り頑張ります(^-^)/ (2015年4月5日 2時) (レス) id: 4f2ce2f638 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 海漓さん» はい！そんな感じで！お願いします！ (2015年4月5日 1時) (レス) id: 1cf250b8c9 (このIDを非表示/違反報告)
海漓(プロフ) - こころさん» ありがとうございます(;Д;)えぇと、別れた彼女が忘れられない…的な感じでしょうか← (2015年4月5日 1時) (レス) id: 4f2ce2f638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海漓 | 作成日時：2015年3月22日 1時
