[HYUK]ずるい彼女 ページ7
*
僕の彼女はとてもずるい。僕の考える事だってすぐ見破るから嫌いだ。
「A…」
２人同じベッドの中、彼女の背中に向かって名前を呼ぶ。
今夜は男として見逃すわけにはいかないと思って。
「…ひょが、甘えたって無駄よ？」
でもやっぱり釣れない。
柔らかな声、それは僕の胸に突き刺さった。
「はぁ…僕の身にもなってよ、これは辛いでしょ」
「辛いってなにが？」
「分かってるくせに」
Aの肩が小刻みに揺れている。
声を抑えて笑っているんだろう。
「…可愛い彼女が、無防備に寝てるのにほっとけないよねって言ってるの」
「あら、可哀想なサンヒョクさん」
…ようやくこっちを向いてくれた。
わざとらしく憐れみを含んだ表情で僕の頬を撫でる。
「釣れないなら襲ってみたら？」
「…バカにしてる」
「今日は襲われても良いんだけど？」
あぁそうだ。
やっぱり彼女は最初から僕のことを遊んでいた。
悪い奴だな本当に。
「…ふーん、じゃ」
そう呟き、Aに顔を近づける。
もう数センチで唇と唇が触れ合うという距離で、さすがの彼女も目を瞑る。
でもまだキスはしない。
「…やっぱりやーめた」
「ひょが…？」
僕が離れると今度はAが、残念そうに僕の名前を呼んだ。
ようやく僕の番がきたみたい。
「…我慢してるのはどっちだっけ？」
「なにが？」
「とぼけないでよA、襲われたいんでしょ」
「そんなわけ…っ…う」
優勢になってきた僕はまた彼女に顔を近づけて見つめ合う。
「じゃあ、今日こそはAからキスして」
「…やだ」
「僕の事嫌いなの？」
「…っ、嫌いなわけ無い」
ようやく、柔らかな唇が触れ合った。
ついばむように、何度もそれを重ね合わせる。
「今日は僕の勝ちだね」
「調子に乗らないの」
「やだ」
「…サンヒョクなんか嫌い」
「うそつき、愛してるの間違いじゃない？」
本当の事隠して、やっぱりずるい。
僕の胸に顔をうずめてすっかり小さくなった彼女を優しく抱きしめ、深呼吸する。
「さ、何してくれるの？僕に」
＿end.
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海漓(プロフ) - ハニ☆さん» 嬉しい言葉、ありがたいです(^○^)リクエストもありがとうございます、良いものにできるよう頑張りますね！ (2015年4月5日 18時) (
レス) id: 4f2ce2f638 (このIDを非表示/違反報告)
ハニ☆ - はじめまして！いつも楽しく読ませていただいています^^ うぉんしくより93よりおるペン(←ややこしいですねw)なので、今回のキャンディはすごく嬉しかったです！ リクエストですが、うぉんしくとのデートの話を書いていただきたいです^^ これからも頑張ってください！ (2015年4月5日 17時) (レス) id: f6893e5e5d (このIDを非表示/違反報告)
海漓(プロフ) - こころさん» 了解しました！出来る限り頑張ります(^-^)/ (2015年4月5日 2時) (レス) id: 4f2ce2f638 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 海漓さん» はい！そんな感じで！お願いします！ (2015年4月5日 1時) (レス) id: 1cf250b8c9 (このIDを非表示/違反報告)
海漓(プロフ) - こころさん» ありがとうございます(;Д;)えぇと、別れた彼女が忘れられない…的な感じでしょうか← (2015年4月5日 1時) (レス) id: 4f2ce2f638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海漓 | 作成日時：2015年3月22日 1時
