[RAVI]愛はここに ページ5
*
「おかえりなさいっ！」
「…うお、ただいま」
今日は彼女の家でゆっくりできる、数少ない日。
リビングからパタパタと走ってきたAを受け止めて部屋へと入った。
どうやら手料理を作ってくれているようだ。
「シガごめんね、こんなに早く来ると思ってなかったからゴハンまだできてないや」
「いいよ、俺Aが料理してるところ見たいから」
「…手伝いする？」
俺より身長の低い彼女は微笑み、首をかしげてそう聞いた。
そんなかわいい誘い方されて断る男なんていないだろ…と思いながら返事をして台所へと連れていかれた。
「あー、いい匂い」
「今日は頑張ったんだからね〜、はい、お鍋よろしく」
てきぱきと夕食の準備を進めるAを見ていると自然と頬が緩んでしまう。
「A、俺のお嫁さんみたい」
「…なに？プロポーズ？」
「いや、違う、いや違くない…違うけど」
慌てて答えると、彼女がこっちへ少しずつ寄ってきて俺の耳に口を寄せた。
「…じゃあ私、『お嫁さんみたい』じゃなくて、『お嫁さん』になれるように頑張るね」
「っ、ばーか、俺がお嫁さんにしてあげるんだろ」
「…なんかちっちゃい子がする会話だね…はは」
Aがそうやって幸せそうに笑うものだから、俺は彼女の体を引き寄せて覆うように抱きしめた。
驚いたような声が小さく上がる。
「じゃあ大人っぽいことしとく？」
「何言ってんの〜」
「ふざけてないよ、俺は」
「えっ…」
ニヤリとして、余裕な口調の彼女の唇に食らい付くように口付けをする。
それから力なく俺の胸を叩く腕さえも掴んで動けなくしてやる。
Aは今俺にされるがままだ。
「…っは、まぁ今はこれで許してやるけど、後で覚えとけよ」
「……しが、何言ってんのもう…」
「ほら、お腹すいた」
ここから先、今からするのも無理があるから頬を紅く染めた彼女を解放してリビングへ向かう。
我慢している自分を自分で褒めてやりたいくらいだ…
「A」
「待って、今行くから！」
今日は２人でたくさん話をして、たくさん愛を告白しよう。
＿end.
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海漓(プロフ) - ハニ☆さん» 嬉しい言葉、ありがたいです(^○^)リクエストもありがとうございます、良いものにできるよう頑張りますね！ (2015年4月5日 18時) (
レス) id: 4f2ce2f638 (このIDを非表示/違反報告)
ハニ☆ - はじめまして！いつも楽しく読ませていただいています^^ うぉんしくより93よりおるペン(←ややこしいですねw)なので、今回のキャンディはすごく嬉しかったです！ リクエストですが、うぉんしくとのデートの話を書いていただきたいです^^ これからも頑張ってください！ (2015年4月5日 17時) (レス) id: f6893e5e5d (このIDを非表示/違反報告)
海漓(プロフ) - こころさん» 了解しました！出来る限り頑張ります(^-^)/ (2015年4月5日 2時) (レス) id: 4f2ce2f638 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 海漓さん» はい！そんな感じで！お願いします！ (2015年4月5日 1時) (レス) id: 1cf250b8c9 (このIDを非表示/違反報告)
海漓(プロフ) - こころさん» ありがとうございます(;Д;)えぇと、別れた彼女が忘れられない…的な感じでしょうか← (2015年4月5日 1時) (レス) id: 4f2ce2f638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海漓 | 作成日時：2015年3月22日 1時
