[LEO]ねこ−２− ページ18
*
「あら、ねこちゃん」
「…俺の知り合いが飼い主が見つからない、困ってるって言うから…ゆずってもらった」
「で？」
「俺のところでは飼えない」
「だから？」
「…飼ってあげてくれないか」
「そんな無茶な…」
いくらなんでも急だ。
だけど、いとおしそうにその子を撫でて、幸せそうに笑っているから、すぐに断れる訳無い。
さらに、上目遣いで「だめ？」と言われてしまえば…
「…いいよ」
頷くしかない。様子を見ていると、子ねこもだいぶテグンに懐いているようだった。
「本当？」
「実家でねこ飼ってるし…うん！かわいそうだもんね」
「…ありがとう」
お礼とともに強く抱き締められて、息が苦しい。
実は一人暮らしを始めてからペットを飼うつもりがあったので都合が良かった。
そういえば以前彼にねこが欲しいと話したことがあった気がする。
「大好き」
「…はいはい、テグナ苦しい〜」
ソファから私達を見上げていた子ねこは、まるで見かねたように廊下の方へぱたぱた走って行った。
「あ、こらこら」
「…名前どうしようか」
「黒いねこちゃんだもんね、うーん…ハギョニ？」
「それはやめろ」
「ふふ、嘘」
いつもみたいに、ふっ…と笑って子ねこに近寄って抱き上げる彼を見て、胸の中がほんわり。
子ねこになりたいな、なんて、今までに何度考えた事だろう。
「テグンはいいお父さんになれるよきっと」
「…そう？やめろ、急に」
「あ、照れた」
「照れてない」
そっぽを向いてソファに座る彼を見てまた胸がほんわりとする。
ねこが２匹に増えちゃった。
「私にもかまってよね」
「…いつもかまってる」
「これからはどうなるのよ〜」
「心配するな、こいつとAにたくさん会いにいくるから」
「嬉しいけど結局ほっとかれちゃいそう…ふふ」
まぁ、子ねこのおかげで会いに来てくれるなら…いっか、と思ってしまう私。
自然と頬がゆるんだ。
もしかしたら、明日の帰り道は頭の中で歌を歌っているかもしれない。
＿end.
続く (更新停止中)
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海漓(プロフ) - ハニ☆さん» 嬉しい言葉、ありがたいです(^○^)リクエストもありがとうございます、良いものにできるよう頑張りますね！ (2015年4月5日 18時) (
レス) id: 4f2ce2f638 (このIDを非表示/違反報告)
ハニ☆ - はじめまして！いつも楽しく読ませていただいています^^ うぉんしくより93よりおるペン(←ややこしいですねw)なので、今回のキャンディはすごく嬉しかったです！ リクエストですが、うぉんしくとのデートの話を書いていただきたいです^^ これからも頑張ってください！ (2015年4月5日 17時) (レス) id: f6893e5e5d (このIDを非表示/違反報告)
海漓(プロフ) - こころさん» 了解しました！出来る限り頑張ります(^-^)/ (2015年4月5日 2時) (レス) id: 4f2ce2f638 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 海漓さん» はい！そんな感じで！お願いします！ (2015年4月5日 1時) (レス) id: 1cf250b8c9 (このIDを非表示/違反報告)
海漓(プロフ) - こころさん» ありがとうございます(;Д;)えぇと、別れた彼女が忘れられない…的な感じでしょうか← (2015年4月5日 1時) (レス) id: 4f2ce2f638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海漓 | 作成日時：2015年3月22日 1時
