[N]春が来る ページ1
*
気付けば今は冬と春の境目。
朝、誰かの声で目を覚ます。
恋人の声だと分かったのは目を覚まして数十秒かかってからで、まだまだ寒い空気に触れるのが嫌だった私は布団から出れずにいた。
「ほらーA起きて、ほらあ」
「うっ、うぅ…いたっ」
恋人のハギョンは、私の家に泊まりに来るといつも早起きして起こしてくる。
しかもやり方は乱暴であった。
布団の上から容赦なく揺さぶってくる…
「今すぐ起きないとココア作ってあげないからね」
「ココア…」
「飲みたいでしょ？」
まるでお母さん…じゃないけど、口うるささにぼんやりとしていた意識はだんだんとはっきりしてくる。
「起きれませーん…」
いつもはすぐに起きるけれど、それではなんだかつまらないので少し反抗してみる。
するとハギョンは頬を膨らませた。
「なんで」
「昨晩は誰かさんのせいで激しく疲れたからです」
「…っばか！！」
予想通り。
昨晩の出来事を思い出したようで少し赤くなりながらわたしの体を強めに左右に揺らす。
自分はただニヤニヤしながら揺すられるだけ。
行為中のハギョンは見とれてしまうほど綺麗で妖艷なのに、こうしていると可愛いところもある。
このようなギャップはわたしにとって魅力だ。
「かーわいいなぁもう」
「…うっ、いたっ」
彼をいじめてる間に寒さに慣れてしまった私は、不意をついて勢い良く胸に飛び込んだ。
突然のことでも優しく受け止めてくれる。
目の前が一瞬で彼の香りでいっぱいになって幸せな気持ちになる。
「…ハギョン好き」
わたしたち２人の季節は言ってみれば春のようなもの。
ほわほわしていて暖かい。
でも普通の春じゃなくて、梅雨が来てもまた春に戻ってくる。
「昨日散々聞いたよ？」
「うん。言っても言っても足りない」
「僕も同じ。大好きだよ」
腰に添えられていた彼の手に力が入る。
私が顔を寄せると、ハギョンは優しくキスをしてくれた。
柔らかな唇から体温を感じて胸が高鳴った。
*
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海漓(プロフ) - ハニ☆さん» 嬉しい言葉、ありがたいです(^○^)リクエストもありがとうございます、良いものにできるよう頑張りますね！ (2015年4月5日 18時) (
レス) id: 4f2ce2f638 (このIDを非表示/違反報告)
ハニ☆ - はじめまして！いつも楽しく読ませていただいています^^ うぉんしくより93よりおるペン(←ややこしいですねw)なので、今回のキャンディはすごく嬉しかったです！ リクエストですが、うぉんしくとのデートの話を書いていただきたいです^^ これからも頑張ってください！ (2015年4月5日 17時) (レス) id: f6893e5e5d (このIDを非表示/違反報告)
海漓(プロフ) - こころさん» 了解しました！出来る限り頑張ります(^-^)/ (2015年4月5日 2時) (レス) id: 4f2ce2f638 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 海漓さん» はい！そんな感じで！お願いします！ (2015年4月5日 1時) (レス) id: 1cf250b8c9 (このIDを非表示/違反報告)
海漓(プロフ) - こころさん» ありがとうございます(;Д;)えぇと、別れた彼女が忘れられない…的な感じでしょうか← (2015年4月5日 1時) (レス) id: 4f2ce2f638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海漓 | 作成日時：2015年3月22日 1時
