雨間;05 ページ49
結局のところ、Aたち4人は、白ひげからの手痛いゲンコツをくらったのだった。
「責任とって、燃えちまった帆はテメェらで修理しろ」
「…まだ、痛いよ」
Aは燃えて破れた帆を修繕のために縫っていく。
「これに懲りて反省しろよい」
「誰だ誰だ？こいつをこんなイタズラっ子にしたのは」
サッチが面白そうに聞く。
「間違いなくマルコだろ」
「反省してねぇな？エース」
マルコはエースの頭を鷲掴みにする。
「いやでもこの狡さは間違いなくマルコだな」
「これに関しちゃエースに同意見だぜ」
「責任転嫁もたいがいにしろよい。俺のせいじゃねぇよい」
マルコは納得のいかない顔をする。
「あ、でも、結局ゲンコツで済んだね」
ケロッとした顔でAが言うのでマルコが呆れ返る。
「……親父のゲンコツと俺のゲンコツじゃ程度がちげぇよい、バーカ」
Aは帆をマントのようにしてばっと立ち上がる。
「おいおいエースくん、僕は狡くないよ！」
「じゃぁなんだ？マセガキ」
「失礼な！僕のことは策士と呼びたまえ！」
「よーし、これからもマセガキって呼んでやるよ」
「すっかり笑うようになったな、Aも」
マルコが昔を思い出すように言う。
昔は怯えて控えめな性格だった。だが、白ひげに1番隊副隊長に任命されてから徐々に変わった。
「あれが本来のAなんだろうな。まぁ、1番隊の副隊長になってからはけっこう図太くなったけど」
「どっかの馬鹿が甘やかすから、あんなイタズラっ子になったよい」
「―――甘やかしたくなるだろ、だって可愛いんだから」
―――いつだって、俺たちの末っ子は可愛いんだ。
「でもさ、エースとサッチは優しいけど、厳しい人が若干1名。ね、マルコお兄ちゃん」
「やめろよい、気持ちわりぃ。お兄ちゃんなんて、呼んだこと1度もねぇだろ」
うるさい3人を仕方なくマルコが急かす。
―――今日も、モビーディックは平和だ。
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玉うさぎ(プロフ) - なまらさん» コメントありがとうございます！夢主の能力が使われるのはもう少し先になりそうです……(´TωT｀)気長に待っていただけると作者は嬉しいです (2021年11月22日 11時) (
レス) id: 2678198c2d (このIDを非表示/違反報告)
なまら - 更新されてるか見るのが毎日の楽しみです！！夢主ちゃんの能力使われるのが楽しみです！更新頑張ってください！！ (2021年11月21日 4時) (レス) id: 26945b0253 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉うさぎ | 作成日時：2021年10月3日 12時
