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初音;09 ページ10

朝の白ひげ海賊団の食堂は活気に溢れる。
テーブルにはサッチら四番隊が作った料理が所狭しと並び、好きなものを好きなだけ食べていいようになっている。


「よう、おはよう、A」
マルコの隣に座るAの横にエースは座る。

「おはよう、エース」
「身体は?平気か?」
「うん!平気!」
にっこりAが笑うのでエースもつられてにかっと笑う。

「たくさん食べて元気出せよ、A。おい、あんまり食べてねぇんじゃねぇの?」
そう言ってエースはAの前に肉やら揚げ物などを大盛りに皿によそう。
「おいおいエース、いきなりそんなもんA食わせたら腹壊しちまうよい」
マルコが慌てて止める。

「おーい、サッチ!」
「はいはい、分かってるよー」

マルコがサッチを呼ぶ。

「おはよう、A。Aはこっちな」
サッチはマルコに頼まれてAに別メニューを用意していた。
『きっとAはまともな食事したことねぇんじゃないかと思うんだよい。なるべく消化にいいやつを作ってれねぇか』
「リゾットな。これだったら消化にいいし、Aでもいけんじゃねぇかなと思って」
「…美味しそう…!」
湯気のたつリゾットをAの前に置く。

「飯は逃げねぇからゆっくり食べな。火傷しねぇようにな」
「…………いただきます」
Aがリゾットをスプーンで掬い、ふーふーと息を吹きかけて口に運ぶ。

ぽろりと机にシミができる。
「…………美味しい……。…僕、あったかいご飯、初めて食べた…」
銀の瞳から涙がこぼれる。

「あー、サッチ泣かせたー」
エースがふざけて言う。
「え、俺…!?俺のせい…!?」
「サッチー、泣かせるんじゃねぇよい」
それに便乗してマルコが意地悪そうに笑う。

「いやだから俺のせい!?…ごめんな、Aまずかったか!?」
オロオロするサッチをよそにAは泣きながら笑う。
「………違うよ……!美味しい…!……ありがとう、サッチ!」


『………A、無自覚に可愛いよい』
『……やべぇ、……ずっと思ってたけど可愛いな、コイツ』
『可愛すぎない…?え、こんな可愛い子がうちの末っ子…?』


――――とか何とか思っていた3人であった。

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玉うさぎ(プロフ) - なまらさん» コメントありがとうございます!夢主の能力が使われるのはもう少し先になりそうです……(´TωT`)気長に待っていただけると作者は嬉しいです (2021年11月22日 11時) (レス) id: 2678198c2d (このIDを非表示/違反報告)
なまら - 更新されてるか見るのが毎日の楽しみです!!夢主ちゃんの能力使われるのが楽しみです!更新頑張ってください!! (2021年11月21日 4時) (レス) id: 26945b0253 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:玉うさぎ | 作成日時:2021年10月3日 12時

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