Lobo marino se convierte en espuma Ⅱ (ページ37)

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全員が武器を置いて部屋から出た後レオはバルボッサと二人部屋に残っていた。

「ゴールドに頼んだそうだな」
「何を？」
「はぐらかすな、レオ」

レオは机の上に乗り、足をぶらぶらとさせている。

「俺の人情としては船に縛りつけおきたいところだがな」
「人情？君に人情なんてもんがあるとは到底思えないなぁ。悪いけど」
「そうか！ではこれでどうだ？」

バルボッサはレオの片頬に手を添えるとどちらとも分からず唇が重なる。

「………んんっ、は、………」
「……どうだ？分かってくれたか？」
ニンマリと笑いバルボッサはもう一度レオの額に口づける。
「さぁ？分からないな」

バルボッサはレオに甘い。
無論船の乗組員たちはレオの才能に惚れているがゆえの扱いだと思っているだろうが、本当のところは違う。

バルボッサはレオを愛していた。
初めて会った時にはその美しさを。海風になびく髪は輝く金の茶髪。世界中のどの海よりも澄んだエメラルドグリーンの双眸。どれをとっても美しい。
そして、手元に置いてからはその賢さを。誰よりも海に愛された航海術は他にはいまい。

「どれだけ俺が口説いても、決してお前は俺にはなびかない」
「一体全体君は何人の女を抱いてきたのだろうね？」
「数えるのはやめた」

バルボッサは笑う。

「そういうお前こそ何人抱いてきた？」
「その言い草は僕が男みたいな言い方だね」
「違うのか？」
「女でも抱けるんだぞ」

そう言っていたずらっ子のように笑った。