Lobo marino se convierte en espuma Ⅱ (ページ36)

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船長室で海図とにらめっこをかましているのはレオとバルボッサ、ジャンジャックだ。

「こっちからの方が……」
「この航路をとるの？危なくないかな？」
「無駄は省略」
「おいおい」

コンコンとノックの音がした。
「船長、全員揃いました」
ジュジュビエーヌたち下船メンバーがやってきたようだ。
「―――――揃ったか。入れ」
「失礼します」

下船メンバー全員が1列に並ぶ。
「さて、諸君には例年通り宝を探してきてもらうわけだが」
ぎくりとチップとラビットの肩が跳ねる。
『まぁ、宝なんてひとつも見つけず帰ってきてないだけどね』
レオが肩をすくめる。
「ポルトパラディーゾに武器の持ち込みは全て禁止だ。今ここに置いていけ」
トリック、ピーター、ロレッタが剣帯から剣を抜き、ベルトに挟んだピストルと共に机の上に置く。
「レオ、何してるお前もだ」
「分かってるよ」
レオがピストルを置き、ご自慢のレイピアをそっと机に置く。
「全部？」
「全部だ」
はぁとため息まじりにレオはジレの中から何か取り出しそれも机に置く。
「それ何？」
「爆弾。火ぃつけたらドカンといくね」
ピーターは呆れたように明後日の方向を見る。
「あぁ、忘れるところだった」
レオはさらに袖口から仕込みナイフを取った。