マンネ、ペンと戦う【BTS】

昔話 _気になる後ろ姿 ページ26

.
.
(JK side)




それは、まだAがママムさんに加入する前






YG「ほら、リハだぞ」

TH「はーい」



今日は音楽番組の生放送。

ライブ形式の大きな音楽祭で、会場も大きければ出演者も多い。その分バックダンサーやスタッフさんも多くて、楽屋の方はごった返しになっていた。

armyの待機場所もかなり大きく取ってあって、それを確認した俺達には自然と力が入る。




JN「〜♪」

JK「？」


ゾロゾロとステージに向かう中、俺は廊下の少し先の方に、キョロキョロと何かを探している女性の後ろ姿を見つけた。

顔は見えないけどスタイルいいし、衣装からしてたぶん演者かバックダンサーさんかな。



「すみません、TWICEさんてもう移動しましたか？」

ｽﾀｯﾌ「あ、はい丁度今ダンサーさん込みで会場に向かわれました」

「！、ありがとうございますっ！」



なるほど、TWICEの関係者さん。

わたわたとその人は廊下を曲がって会場に向かった。



JK「(あの人 大丈夫かな)」


その時は、その程度。








JN「よろしくお願いします」

JK「(ぺこり)」

ｽﾀｯﾌ「次がTWICEで、その次がSeventeen、その後BTSのリハになりますので、もう少々こちらで待機をお願いします」


NJ「ありがとうございます」

JM「あ、始まったね」

JH「おー、ダンサー多いね今回」

JK「(TWICE...)」


あれ、なんでだろう

チラつくさっきの女性の後ろ姿。顔も分からなかった彼女のことが本当に突然、急に気になってきて俺はそわそわしてしまう。



JK「(いるかな)」


俺はTWICEのリハを見ながらその姿を探していた。

でもたくさんダンサーさんがいて、結局さっきの彼女のことなんか見つけられなかった。まあ顔がわからないっていうのがね、そもそも。なんかモヤモヤして気持ち悪い。



JK「(はぁ)」



JH「あの子 すごい目を惹くね」

JM「ダンサーの右センターの子ですよね？」

JH「そうそう、すごく綺麗」

JK「...」


誰のことを言っているのか、二人に確認しなくてもすぐにわかった。その子には、俺もすごい目をやってしまったから。

とっても綺麗で、かっこいい女の子だった。TWICEの曲調に合わせて可愛い顔をしているけど、それでもにじみ出る色気が魅力的な、すごいダンスのレベルが高いダンサーさん。


さっきの女性を探そうとしてたのに、気づけば俺の視線は何回も彼女に向いていた。




.

昔話 _出会うまでもう少し→←ポッポをひとつ、可愛い君に

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す