忘れることが。 ページ3
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気づけば足を止めて、落ちてくる雪を見ていた。
触れればすぐ水になり、風が吹けば消える、そんな小さな雪だった。傘なんて持ってきていない。
寒いのに立ち止まって空を見上げるわたしはたぶん、
「(なんか浸っちゃってるな)」
ジェイホープさんの話しを聞いて、そこからジョングクさん、テヒョンさんと、着々と彼らとの距離が近づいていって、日々わたしに話しかけてくれるようになった彼らは、心に鬱憤をためることも減っていった。
日に日に心が近づいていた気がしたし、わたしも暖かい彼らをどんどん好きになっていった。
わたしには、あまり人に言いたくないというか
うーん、どちらかといえば、そうだな、
人に聞かせても反応に困らせてしまう、隠し持っていた方がいいであろう、つまらない話しがある。
その鱗片が、わたしのひかりの話しだ。
なんでテヒョンさんとジョングクさんに話したのかは、わからない。あの手帳を落としたのがきっかけだっただろうか。
あの背中が忘れられない。
思い出すだけでキュウと心が鳴く、でもわたしはずっと待っている。
そして同時に、ひかりを探している。
あの日はそういう日だった。
皆を困らせてしまうつまらない話しなど、わたしはしたくなかった。わたしだって、怖いものはある。わたしが大事に、間違えているかもしれないと不安に思いながら信じていることをもし否定されたら、きっと傷ついてしまう。
彼らは、わたしのことを好いてくれていた。
信用を寄せてくれていたし、わたしも寄せていた。だからこそ、何気ない言葉に勝手に傷ついてしまうのは嫌だった。
優しい彼らに、わたしは怯えていたのかもしれない。
だからだろうか、わたしを傷つけず、優しく、ただ純粋にわたしという存在を受け止めてくれて、心を抱きしめようとしていたテヒョンさんとジョングクさんに、
あんな顔をさせてしまったこと
テヒョンさんを、傷つけて泣かせてしまったこと
二人の顔が、あの日のことが、
わたしはずっと、忘れられない。
忘れてはいけないとも、思う。
わたしは彼らのメンタルケアを任されておきながら、傷つけてしまったのだ。なんてことをしてしまったんだろう。これではあの時よりも酷い。
「(会いたいなんて、思っては行けない)」
わたしは、たぶん二人のことが好きだった。
貴方たちはきっと、わたしの、──········
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笹貝(プロフ) - キリエさん» コメントありがとうございます、とても嬉しいです！宿舎にステイするのは短いのですが、引き続き楽しんで頂けたらとても嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2020年1月18日 1時) (
レス) id: 79fcfd664c (このIDを非表示/違反報告)
キリエ(プロフ) - 宿舎がでたー！！！更新いつも楽しみにしています(^^) (2020年1月18日 0時) (レス) id: 0d453b5c60 (このIDを非表示/違反報告)
笹貝(プロフ) - ヨウさん» 気づくのが遅くなってしまって本当に申し訳ございません！ヨウ様、嬉しいお言葉をありがとうございます。ついにお姉さんと再会させることが出来ました。この先も引き続き楽しんでいただけたらとても嬉しいです。よろしくお願いします。遅れて本当にすみませんでした！ (2020年1月3日 9時) (レス) id: d9c5ea27b6 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウ(プロフ) - 離れたからこそわかるメンバーがお姉さんを思う気持ちと会えない切なさで、胸が締め付けられるような思いです。グクがお姉さんと会ったことでこれから起こる展開にも期待しています！ (2019年12月23日 19時) (レス) id: cbfca537cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笹貝
| 作成日時：2019年12月20日 19時
