検索窓
今日:24 hit、昨日:22 hit、合計:909,387 hit

ヒョンの三白眼 ページ31

.
.
(JK side)




ねえヒョン、



JK「ヌナおはようございます」

「ジョングクさん、おはようございます」



ヒョンはさ、



TH「ヌナおはよー♡」

「テヒョンさんおはようございます」









ヌナのこと、好きなのかな?









気づけば季節がひとつ回っていた。


JK「さむっ」


夏の終わりごろにヌナに出会って、俺たちは戸惑って、掻き乱されて、全てを吐き出した。目に見える環境や誹謗中傷なんかに特に変化はないんだけど、それでも俺たちはみんな日々を無理なく笑ってすごしている。メンタルケアなんて、って思ってた俺たちはもうどこにもいない。



今日もヌナはちょこん、と楽屋の隅に座っている。

柔らかいんだけど、表情のない顔もいつも通り。
少し変わったところといえば、TATAのクッションの隣に、COOKYのぬいぐるみが添えられたくらい。


俺とVヒョンはずっとずっと、できた時間や空いた時間はヌナとお話ししたり、話してはいなくても、隣に座っていたり。



JK「(宿舎にも来て欲しいなぁ)」



ヌナは朝、マネヒョンの運転と共にやってくる。
俺たちの仕事が終わって宿舎につくと、助手席からぺこりと頭を下げ、またマネヒョンと事務所か家かに戻っていく。


TH「はぁ、」

JK「ヒョンどうしたんです?」

TH「ヌナに会いたいなーって」

JK「!...俺もです」

TH「後でマネヒョンに宿舎に連れてこれないか聞いてみよう」



俺と同じことを考えていたヒョン。

そんなヒョンに、
俺は聞きたいことが、あるん だ けど。



TH「どうしたジョングガ」

JK「ヒョン、はさ...」

TH「うん?」


なんだろう、上手く言葉が出てこない。

ヌナに話しを聞いてもらうようになってから、俺はたくさん喋るようになって、最近は言葉に詰まることなんてなかったのに。


俺がうまく言葉を発せないでいると



TH「当ててあげるよジョングガ」



ヒョンはちょん、と俺の顎を撫でて




TH「俺がヌナのこと、好きかどうか知りたい?」


JK「っ、」


大正解だった。




TH「ジョングガは?どっち?」



まるでヌナみたいに、自分の答えは言わない。

俺の心を暴こうとしているヒョンは、きっともう全部わかってるんだ。



JK「俺、は」

TH「うん」


俺を見るその三白眼は、優しい。





JK「ヌナのことが、」



酷く、緊張感を纏った俺の言葉。




ヌナに言ってる訳でもないのに。









JK「、好き。」






ヒョンは、口を四角くして、嬉しそうに笑った。



.

天秤にかけるなんて→←うつりこみたい



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (674 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2730人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ねねね(プロフ) - 作品を読んで、とっても感動しました。同時にとても救われました。途中に出てきた「Lights」の歌詞も心に響きました。こんな素敵な作品を作ってくれてありがとうございます!どっから目線だよと思うかもしれませんが、本当にありがとうございました! (2020年9月20日 0時) (レス) id: 0c340b5360 (このIDを非表示/違反報告)
笹貝(プロフ) - みーさん» みー様、いつもケアのお姉さんを楽しんで頂いてありがとうございます。返信が遅くなってしまい申し訳ございません。お姉さんの続編やっと準備できました。引き続き楽しんで頂けるといいのですが...いつもありがとうございます。続編も頑張ります! (2019年12月20日 19時) (レス) id: 3cb0d39a45 (このIDを非表示/違反報告)
笹貝(プロフ) - はんさん» コメントありがとうございます、返信が遅くなってしまい申し訳ございません。お姉さんは悪い人ではないです、ただ寂しい過去を抱えている人だと思ってあげてください。続編も、引き続き楽しんで頂けたら幸いです。コメントありがとうございました。 (2019年12月20日 19時) (レス) id: 3cb0d39a45 (このIDを非表示/違反報告)
笹貝(プロフ) - Agust dさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ございません。嬉しいお言葉、励みになります。お姉さんは悪い人ではないのでご安心頂けたらと思います。引き続き、楽しんだいただければ幸いです。コメントありがとうございました。 (2019年12月20日 19時) (レス) id: 3cb0d39a45 (このIDを非表示/違反報告)
みー - これは続編を期待してもよろしいのでしょうか?私もテテと同じようにお姉さんを待ちますね!もしお姉さんが帰ってこなくても(続編がでなくても)それが運命なので、お姉さんらしい終わり方だったなと とても素敵な思い出をありがとうございます。 (2019年12月17日 21時) (レス) id: 0f8689e1d7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:笹貝 | 作成日時:2019年12月5日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。