メンタルケアのお姉さん【BTS】

包んで、弾けて。 ページ26

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(JN side)


Aさんに、きっとメンタルケアを受けたんだろう。

直接話しをきかなくても、顔を見ていればわかる、気持ちがだいぶ楽になっているテヒョナ。



ジョングクとホソクが組んでいるAさんと仲良くなろうの会、というか同盟に、テヒョナはさっそく加盟していた。

和気あいあいと彼女を囲む弟たちは本当に楽しそうだ。吹っ切れたみたいな、生き生きとした顔つき。彼らの心の健康を取り戻してくれたAさんに、僕の中にまた感謝の気持ちが生まれる。


JN「ヤー、お前らそろそろ本読ませてあげなさい」


さっきから開いた本を膝にふせて、弟たちからの質問攻めに答えるAさん。まあ答えると言うより、のらりくらりと交わしているような気もする。



TH「だってヒョン！ヌナ携帯の番号もカトクも教えてくれないんだよ！」

JH「好きな色は白らしいです！」

JK「好きな男性のタイプはまだ聞けてません」


YG「なんの報告してんだお前ら」

NJ「ていうか聞けた情報少ないな」

JM「しかも好きな色って」


ヤー、元気なのはいいことだけど、テヒョナとジョングクがただのナンパ野郎にしか見えなくてヒョンは不安だよ。



JN「Aさんすみません。ゆっくり本読んでいただいて大丈夫なので」


可愛く唇を突き出してブーブー言うマンネたちを無視して、僕はAさんに謝る。



「(ぱちくり)」


Aさんは何だか可愛らしく数秒僕を見つめると




「いえ、わたしは皆さんの話しを聞くためにここにいるので」



話したい時は、いつでも何でも聞きますよ。


と、無表情のまま僕を見てしっかりと答えた。



綺麗な目の奥から見えた、揺れる静かな優しさ。




JN「(ヤー、)」




ねえ、Aさん



TH「ヌナ！もっとお話ししよう！」

JH「あ、俺次メイクだ」

JK「いってらっしゃい！ヒョンの分も俺が頑張りますね」

JH「オー、頼んだぞお前ら！」

「なにを頑張るんですか」

TH「行けジョングガ！」





弟たちを元気にしてくれて





JK「ぬ、ヌナはバナナキックは好きですか」

TH「そんなこと別に知りたくないんだけど」

JK「酷いですヒョン！俺の頑張りを！」

「ふつうですね」

JK「あっ、」

TH「会話終了したじゃんかジョングガ！ㅋㅋㅋ」







本当に






JN「Aさん、僕のことはイケメンだと思いますか？」

「...」

TH「ヌナそこで真顔は駄目だよㅋㅋㅋ」

JK「ジンヒョン泣かないでください！」

JN「..ヤー」





ありがとうね。

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