【呪術廻戦】猫、始まりました

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「スゥーーーーーーーー…」


少しずつ気温が高くなって春を肌から感じる今日この頃、皆さんいかがお過ごしか


お腹も満たされ、ポカポカ陽気に職員室用ベッドでウトウトしていたところ


五条先生による猫吸いテロが発生。


こんな時、素数とか数えられたらさぞかっこよかっただろうに


私には中学の時、友達とどっちが多く覚えられるか勝負した円周率しか唱えるものがない


これだけ覚えたのも褒めてほしいくらいだけど友達は５０桁くらいまで一日で覚えてきたのでジュースを奢らされたのを思い出す


「スゥーーーーーーーー…」


これ、いつまで続くんかな…


かれこれ５分は経つと思う


丸まった私に顔を埋める方式のため表情は全く見えないが


遠くの席で哀れんだ表情をしている夏油先生なら見える


目合ってるんだから助けてくれてもいいのに


てかこの人、私が女子高生だってわかってて吸ってるんだけど


この場合は罪に問われないんですか？


虚無っていると五条先生が顔を上げた


「決めた、今日はもう帰ろう」


私をベッドごと持ち上げスタスタとドアまで歩いて行く


ちなみにまだ8時55分


「ご、五条さぁあぁぁん！！」


「駄目に決まっているだろう、伊地知が待ってるんだから早く会議に向かいな」


「チッ」


私もだいぶ五条先生の扱いがわかってきたつもりだ


こうやって駄々をこねだしたら結構粘るのでさっさと行ってもらおう


何か言い出す前にお得意の右前足を五条先生の左腕に乗せる


「みゃん♡」


言葉としてはなんの意味もない【みゃん】に上目遣いで出来上がりです


「伊地知、行こうか」


「！！、はい！！」


きっと今日も連れ帰られてやたら写真撮られて動画撮られて猫吸いされながら寝るんだろうなぁ


颯爽と歩いていく背中を見ながら本日二度目の虚無。


「君も苦労するね…」


「ニャン…(はい…)」



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