36話 私たちと虚しい嫉妬 ページ44
「テメェ、アレだろ…ファンクラブがあんだろが」
「あるけど…なに?」
これから起こるだろうことは、ドットくんとしばらく過ごした人たちなら容易く想像できる
「嫉妬が始まりそう」
「絶対そうだね」
「だろうな」
「寂しいやつ…」
満場一致だったみたい
ドットくん、惨めなり
「キラキラした日常を送ってる奴は56す!!!」
「やっぱり…」
「清々しいほどの僻みだ…」
「悲しい生き物だな…」
「虚しいなぁ…」
「まあ、顔も頭もイケてない、おまけにそこのAちゃんも惚れさせられないような君に負ける訳ないから」
ドットくんの顔が今までに見たことないくらいに歪んでる
今のは嫌味がすぎますよ、先輩
あと、できれば私に事を振らないでいただきたい
みんなからの目線が痛い
「Aちゃん、知り合い?」
「多分だけど…兄様経由で知ってるだけだと思う」
すると先輩の杖の先がバラの茨?に変わり、伸びていく
「るせー!!!エクスプロム!!」
ドットくんの攻撃では傷一つ付いていない
ドットくんの固有魔法は炎属性、対して先輩は草属性
不利な相性を相殺できるくらいの手慣れ…厳しいな、これ
「キミたちシルバ先輩に勝ったんだろ?」
「……いや俺はボコボコにされ……ゴニョゴニョ……」
「あの人、二本線なのに勿体無いよなぁ。魔力量だけで魔法の使い方をまったく分かってないよ…先に言っとくけど…僕はシルバ先輩より強いよ?」
「…へぇ…まぁ絶対負けねーけど」
「ん?どうやって勝つつもり?」
相手はおそらく手慣れて…でも、ドットくんの出方次第ではどうにかなるかもしれない
「エクスプロムボム」
唱えると先輩を囲むように十字の描かれた魔法陣が八つ浮かび上がる
「おっと!動かない方がいいぜ?コイツは条件付き魔法…オレの通常魔法の5倍の威力だ」
「こんなあからさまな罠に引っかかる訳ないだろ?この僕が」
「いーや?100%引っかかるぜアンタはよぉ」
条件…たぶん時限爆弾の類だろう
“動かない方がいい”というブラフを張って相手をその場から動かないようにする…確実に仕留めに来てるな
「なんでも見た目で判断しすぎねーよーにな。イケメン君よォ!」
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sbt@2008-1027(プロフ) - いいですよね病み…カルパッチョにヤンデレの素質(?)を見出してしまった…! (3月24日 22時) (レス) id: 7ff5694f0d (このIDを非表示/違反報告)
そこらへんの草 - やっぱり病みって最高ですね。テンション上がってきました。fooooooooooo! (3月24日 22時) (レス) @page28 id: a4eb208b67 (このIDを非表示/違反報告)
sbt@2008-1027(プロフ) - あやなみ。さん» 応援ありがとございます!ボードのお誘いは嬉しいですが、データ管理上できません…すみません…コメントなら返せますので応援お願いします! (3月13日 20時) (レス) id: 7ff5694f0d (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - sbt@2008-1027さん» こんにいは!とても面白いです、もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか?これからも更新応援してます (3月13日 20時) (レス) id: 17838861ce (このIDを非表示/違反報告)
sbt@2008-1027(プロフ) - 柏餅さん» オーター兄様が神覚者です。確認しました。普通に打ち間違えです!ご指摘ありがとうございます! (3月3日 22時) (レス) id: 7ff5694f0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sbt@2008-1027 | 作成日時:2024年2月26日 20時