【MASHLE】マドル家の末娘

３１話　１人と不安定な魔力 ページ39

昼休みも終わりに近くなり、フクロウ小屋を後にして午後の授業へ向かうA




今日の午後の授業にて




「では、魔力を一定に保ち命令を念じながら魔力を送ります。試しに、歩くよう命令してみてください」




「コントライズ…」




机の上にある人形は動かない




魔力を一定に集中にながらもう一度試してみる




「コントライズ…レモンちゃん、できた？」




「うーん…結構難しいですね」




隣の席に座っているレモンも苦戦しているようだ




「Aちゃんもまだですか？」




「なんか…魔力が全然安定しなくて…」




普段の授業ならこのくらいの魔法はすぐにできているAも今回はなぜか苦戦気味だった




そうこうしていると、先生が教室の巡回で席のところまでやって来た




コツとして、人形の動かしたい部分に魔力を集中させるように流してみるよう言われる




「コントライズ…！できましたよAちゃん！」




「すごいよレモンちゃん」




「…A・マドル、あなた普段から魔力量の安定などの魔力操作は得意ですよね？」




「え？まあ…はい」




急に言われて戸惑いが隠せない様子のA




普段の授業から魔力の出力など、魔力操作が得意なA




でも何故か、今のAはすごく魔力が不安定になっているそう




Aに流れる魔力にムラがあるような状態らしい




「確かに全然安定しないですが…」




「杖に何か問題があるわけでもなさそうですし、何かあればすぐに言ってください」




「はい…」




「Aちゃん、また体調不良ですか？」




「ううん、大丈夫」




「何かあれば言ってくださいね？」




「ありがとう、レモンちゃん」




この後の時間も、いつも起こさないような魔力漏れがあったり、魔法が不発だったりと、魔力が不安定な状態が続いていた




そして放課後、３０２号室にいつものメンバーで集まっていた




「A、今日体調でも悪いのか」




「確かに。午後から、本調子って感じじゃなかったよね」




「これはﾓｯﾓｯ何か起きそうﾓｯﾓｯですな」




「マッシュくん、喋りながら食べないでくださいね」




「Aちゃん、大丈夫か？」




めっちゃ心配されてた




「体調は大丈夫なんだけど…なんか魔力が安定してないらしい。理由も不明」




「とにかく何かあってからじゃ遅い。気をつけろ」




「うん」

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