25話 私と差 ページ33
「どうした?この世は弱肉強食。強い者と弱い者しか存在しないぞ… シュリケス “ダブル” 」
「ロックストラス “ストーンウォール” 」
しまった
一枚がフクロウを守っていたランスにもろに当たり、よろけてしまう
「ランスくん!」
援護を任せてくれてるんだ…無駄にするな私
「そのマグノリアを使った杖…さてはクラウン家だな?魔法界の超名門、重力魔法のクラウン家…そのクラウン家の長男がいなくなったことは聞いていたが…まさか、こんなに弱いとはな」
弱い?
そんなん訳ない、ランスくんは強い
…私が弱いから?私が邪魔してる?
また価値がなくなる?今度は人まで巻き込んで?
ダメだ、そんなの絶対に
イライラする…虫唾が走る…反吐が出そうだ
「女の方はマドル家だろう?ワースから話は聞いていたが…ここまでとはな…」
…そんなこと私が一番よく分かってる
「クラウン家の方は自分の才能の無さから家を飛び出したのか?同情する…お前は弱き者なのだな…知っているか?弱き者を圧倒することはこの上なく気持ちがいい。人は他人と比較してこそ自分を評価できる。下がいるからこそ己が高次な存在だと認識できる。必要だよ、お前みたいな存在は…」
「うるさい…うるさい!」
「グラビオル」
…謎の違和感…よく見るとエサ袋にフクロウたちが集まっている
「もう十分だ、楽にしてやる…シュリケス “トリプル”」
「クラウン家を倒して俺はまた…己が高次な存在だと再認識できる…さあ、散…」
ランスくんは、グラビオルで攻撃が当たらない範囲にスコップを落としエサ袋を破くことでフクロウを一箇所に集めた
「フクロウが邪魔だったんでな…退かせてもらった」
「ふざけるな!ラージシュリケス!!この魔法は俺の最も…!」
「グラビオル」
武器ごとセブンスを地面に沈め込ませた
「貴様にとって戦いは優越感を得るためのものらしいな…俺は違う…俺は大切な妹のために戦わなければならない…」
「…!何が言いたい貴様…」
あんな時に妹のことを口にするのは普通できないと思う
妹に何かがあるんだろう
そんな家族思いのランスくんが弱いわけがない
「つまり…私利私欲のために動く奴と、覚悟の元で動く奴じゃ…天と地の差以上の差がある…ってことですよ」
202人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sbt@2008-1027(プロフ) - いいですよね病み…カルパッチョにヤンデレの素質(?)を見出してしまった…! (3月24日 22時) (レス) id: 7ff5694f0d (このIDを非表示/違反報告)
そこらへんの草 - やっぱり病みって最高ですね。テンション上がってきました。fooooooooooo! (3月24日 22時) (レス) @page28 id: a4eb208b67 (このIDを非表示/違反報告)
sbt@2008-1027(プロフ) - あやなみ。さん» 応援ありがとございます!ボードのお誘いは嬉しいですが、データ管理上できません…すみません…コメントなら返せますので応援お願いします! (3月13日 20時) (レス) id: 7ff5694f0d (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - sbt@2008-1027さん» こんにいは!とても面白いです、もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか?これからも更新応援してます (3月13日 20時) (レス) id: 17838861ce (このIDを非表示/違反報告)
sbt@2008-1027(プロフ) - 柏餅さん» オーター兄様が神覚者です。確認しました。普通に打ち間違えです!ご指摘ありがとうございます! (3月3日 22時) (レス) id: 7ff5694f0d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:sbt@2008-1027 | 作成日時:2024年2月26日 20時