【MASHLE】マドル家の末娘

３話　私と静かな日 ページ4

3月〇日、内部進学テストが終わってしばらく経ったある日




卒業式も終わり、一部の高等部二年生(新年度に三年)がインターンシップに出ていていて、カルパッチョも今日は用事で休みの今日この頃




なので珍しく静かで静かな教室で一人で本を読んでいたら…




「あの!A・マドルさんですよね！」




「そうだけど…誰?」




「級硬貨(コイン)を賭けて勝負して下さい!」




女の子に絡まれた




私よりもだいぶ背が低いし多分後輩だろう




私の持ってるコインは金一枚と銀二枚




金のコインを獲得してからたまにこうやって決闘を申し込んでくるヤツがいる




昔っから人見知りの激しい私がそれを拗らせ続けて早十数年




自分から友達作りをした覚えもなければ、友達と言ってくれた人も記憶上いない




…カルパッチョは除く、なぜか絡んでくるから




そんな私からすればコイン獲得のための“決闘”という制度はただただ迷惑だった




決闘を申し込んでくるヤツは基本知らない人なので関わりたく無い




「…ヤダ」




「なっ!わ、私強いのでっ!それにっ…ひゃっ!」




忠告も兼ねて机を叩く




「それに…なに?ちょっと机叩いたくらいで…どっか行って？」




「ｯ…失礼しましたｯ…」




…いちいち泣くほどのことでも無いでしょ…静かに過ごしたいのに絡んこないでよ…




読む気失せた、フクロウ小屋行こ…

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