【MASHLE】マドル家の末娘

１７話　私と級硬貨 ページ20

そんな二人をスルーしてランスくんは話し始めた




「狙われたなマッシュ。さっき小耳に挟んだんだが、レアンの奴らがアドラを中心に級硬貨(コイン)狩りをしているらしい…あの二年もそれ目的でお前に絡んだんだろう…」





「…貴族関係出身が中心に構成されている血筋を重んじる高潔主義だからか」





｢あぁ…俺らみたいなどこぞの馬の骨ともしれない奴らは是が非でも魔法局に入れたくないんだろう」





「…良い気、しないよ」





｢そろそろ始まるかもしれないなレアンの中枢を担う七魔牙(マギア・ルプス)とのコイン争奪戦がな」





｢マギア・ルプス…僕も十二歳くらいの時、そういう設定考えてた｣





「………そうか｣





みんな深く考えてることをやめてる





もちろん私も





その時マッシュくんのコインが金色に光り始めた





「眉ピアスで一枚、でっかいサソリで二枚貰ったから銀五枚でついにコインが金に…おぉ…｣





｢ダッヒャッヒャッヒャ！光で顔が…！！｣





マッシュくんがドットくんに輝くコインを向けた





「目がァァァァァ！！！｣





「眩しい…」





｢てか寮とか分かれてたんだ」





「いや分かれてただろ普通に…｣




「知らなかった？」





「一応寮分けは入学してすぐにあったけど｣





｢……あー、そういえば」




急に寮分けのユニコーンruby:饒舌:じょうぜつ)に語り出して、最終的にシュークリーム好きはアドラとか言う様なことが起きてた




「あったなそんなこと」





「コイツだったのか…」





「マッシュくんだったのか…」





「マッシュくん…やば」




ランスくんは話を続ける





「レアンの中枢…マギア・ルプスはこの学校でも指折りの七人組だ。眉ピアスもその下っ端か何かだろう。奴らは神覚者の人選を操作する為にコインを片っ端から集めている…つまりお前は奴らに狙われる。奴らとの接触は避け、できるだけ寮の奴らと行動しろ」





「うす」

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