【MASHLE】マドル家の末娘

１１話　俺と妹 ページ13

祖父母、父、兄貴、俺




マドル家は代々レアン寮出身が多い




だからAもレアンになるはず




アイツは生まれながらの二本線で、俺と兄貴の妹




だから当然レアン寮に入って、一年ながら七魔牙に入って俺の側にいるはずだった




なのに、Aが高等部に上がってからしばらく経っても一向に会う気配がなかった




話すらも聞かなかったから、違う寮なんじゃねえかって考えたけどアイツに限ってそんな訳ない




アベル様から呼ばれてレアン寮の地下に向かう途中、お前に会うまで




そう思ってた




両親は魔法局勤め、兄貴は比べ物にならない程優秀で後の神覚者




そんな家でもお前は、気にせず俺と兄貴の後をいっつもついてきた




『オーターお兄様もすごいけど、ワースお兄様もすっごくすごい！自慢のお兄様だもん！』




純粋に認めてくれてたお前は救いだった




なのに




久しぶりに会ったお前は












なんで、レアンじゃないんだよ












廊下で会ったお前が着ていたローブはアドラの物だった




「おいA、こんなとこで何やってんだ」




久しぶりに会った第一声がこれだ




咄嗟にこんな事しか言えなかった




「ワース兄様、お久しぶり、です…部屋に戻るところです…」




怯えるような目




ガキの頃からの人見知りが俺に対しても起きているように見えた




「ドゥエロ、見に行ってたのか？」




「一応…ワース兄様は？」




「レアン(うち)の監督生に呼ばれてんだよ…てかお前、なんでレアンじゃないんだよ」




「…すみません…」




触れられたくなかったってすぐにわかった




やっぱり、なんでアドラにいるのかは教えてくれねぇんだな




「…ッチ、いっつも謝ることしかしねぇよなお前は」




「…ッッ、すみません」




謝って欲しい訳じゃなかった




「いちいち謝ってくんな」




「…はい……では私はこれで…」




今のお前に俺はどう映ってんだろうな




＿＿＿
作)我、マドル兄弟推しなり。てか口調むっず…

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