私の結婚 (ページ10)

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朝ごはんを食べた後、特にあいつと話すこともなく自室に戻ってきた

今日はよく雨が降るな、なんて思いながら趣味である作曲をしていた時だった

隣の部屋から泣き声がする

泣き声っていうか…泣き声を我慢するかのような、抑えているかのような、そんな苦しそうな声

雨はますます激しく振り、雷も鳴っている

振り続ける雨と比例するかのようにその泣き声も大きくなってきた

誰か分からいなんてそんな馬鹿げたことは言わない

多分あいつだろう

少し心配になってあいつの部屋のドアを開けてみるも、奴の姿は見当たらない

WZ「…？」

少しずつ泣き声のする方へ向かっていくと、俺はクローゼットの前に立っていた

クローゼットの中で泣くって…んな漫画みてぇなことあるのかよ、と軽い気持ちでクローゼットを開いてみると、毛布にうずくまり、小さくなっているあいつがいた

いつもの強気なあいつはいなくて、必死に何も無いと弁解しているがそんなの嘘だとすぐ分かるくらい弱っていた

どうもこのまま放っておくのも良い気持ちになれず、気づけば俺はあいつを抱きしめていた

WZ「大丈夫だから、怖くない」

しばらくするとあいつは静かに寝息をたてはじめ、俺の腕の中で寝ていた

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