【募集企画】人魚の罪。【企画案譲渡】

【世界観】ローゼット海岸の言い伝え１ ページ1

 

むかしむかし、南の島の美しい海には、人魚が住んでいました。



上半身は人間の女性、下半身は美しい鱗を持つ魚。




彼女達は普段、人間は到底届かないような深海で暮らしています。







年に1度の、『女神の帰還』と呼ばれる日を除いて。






女神の帰還の日、朝日と共に、人魚は一時的に脚が生えます。


鰓呼吸から肺呼吸に変わり、完全に『人間』と同じ状態になるのです。






しかし、それは日没までの間。


日が昇り、沈む前に、人魚達は一体何をするのでしょうか？





人魚は恐ろしく、美しい生き物です。


それは見た目だけではありません。彼女達は、この世のものとは思えないほど美しい声を持っています。







人魚は、その『声』で人間の男を魅了し、心を奪い、また海に帰ってゆくのです。



人魚の声を聞いたら最期、その者は海に取り憑かれ、人魚に取り憑かれてしまう。






人魚は決して、ただの『美しい生き物』ではありません。



彼女達の正体は、人間の男達を誑かす、妖怪の一種なのです＿＿


 

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