05「愛しさだけが」 ページ9
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「ねっむ…」
「泊まってく？」
「んー…」
そうする、って言葉が後に続くみたいに
こくりと、力なく頷く拓也。彼は今、私の部屋の
狭いベッドの上に寝転がって、うとうとしている。
「まだ終わんないの」
「んー…っと、よし、終わり！」
ぱちん。と、最後に優しく頬を叩き
向き合っていた鏡を閉じて、拓也の方を振り向いたら
左腕が天井に向かってだらん、と伸びていて
それはまるで、早くおいでと言ってるみたいで。
「拓ちゃん、」
「……ん？」
「かわいい」
きっともう、とても眠たいんだと思う。
かわいいって言っても、また言った！って言わずに
あーとかうーとか、そんな返事をしながら
隣に寝転がる私を、ぎゅって抱き締める。
「今日も練習お疲れ様」
「ん…」
「今度見に言っていい？」
「…ん」
…あ、もう全然聞いてない。
半分夢の中の拓也が可愛くて、愛しくて、
さらりと額に触れる前髪を指先で払って
露になったそこに、ちゅ、ってキスをした。
「…おやすみ、拓ちゃん」
「……おやすみ、A…」
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千花(プロフ) - ゆみさん» コメントありがとうございます♪♪これからも頑張りますね！お時間のある時にお付き合い下さい(^-^) (2018年5月2日 13時) (
レス) id: 0df86c7d6a (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ(プロフ) - 更新頑張ってください。応援しています。 (2018年5月1日 9時) (レス) id: 2656059692 (このIDを非表示/違反報告)
千花(プロフ) - 凛*.さん» 読んで下さりありがとうございます！凛さんの心を動かすことが出来て嬉しいです…！一気に書き上げたので不安があったのですが、感想をいただいてホッとしました(o^^o) (2018年4月26日 13時) (レス) id: 0df86c7d6a (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - コメント失礼します´`*読みながら胸がジーンとして、最後のシーンで涙が出ました( ; _ ; )繊細な表現もとっても素敵でした！！完結、お疲れ様です^^ (2018年4月25日 22時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千花 | 作成日時：2018年4月24日 13時
