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(#62 side)
「…絶対何かあったな」
「何が」
「巨さんとAちゃん」
「あー…」
巨さんを部屋の前で待ち伏せして
洗いざらい吐いてもらおうとして、失敗した翌日。
午前の練習を終え、食堂で千賀と一緒に
飯を食いながらそう言ったら、千賀にも思い当たる節が
あるのか、そんな風に感じられる相槌が返ってくる。
「朝からどんな感じだった?」
…とは勿論、巨さんとAちゃんの事だ。
俺はバスを降りたら野手の人達と一緒に
メインスタジアムの方に入るから、巨さんと
Aちゃんの様子を見ることが出来ない。
けど巨さんと同じ投手の千賀なら、多分見てるはずで。
「あれは絶対何かあったわ」
「やっぱ?マジで?」
「いつもと雰囲気違うっつーか…」
巨さん告ったんじゃね。と、千賀が言うから
驚くというより、あぁやっぱりなって感じで
でも、だとしたら何で昨日「何も無かった」って
俺に言ったんだろ。
「それか、告ってないけど何かしたとか」
「何かって?」
「そりゃあお前…」
言わせんなよ、と飯をつつきながら
千賀が言うから、頭の中であれこれ想像してしまう。
いや、でも帰ってくるの早かったし、
まさか巨さんに限って真昼間から──…
・
・
・
「──…そこ、行き止まりですよ」
「へっ!?」
ぼんやりと、考え込んでしまっていたらしい。
千賀と別れて、午後からの練習に備えて移動してたら
目的の場所からほど近い所に、Aちゃんが立っていた。
「考え事ですか?危ないので気を付けて下さいね」
「あ、うん、…ははは、」
まさか巨さんとAちゃんのことを
考え込んでました。なんて、本人に言える筈なくて
あはは、と笑って何とかその場を凌いだ。
(ただの興味本位じゃなくて、)
(本当に幸せになって欲しいって思うから)
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千花(プロフ) - くろださん» コメントありがとうございます...♪*゚実はそこを大切にしていたので、そう言ってもらえて嬉しいです...!最後までどうぞよろしくお願いします♪♪ (2018年4月16日 12時) (レス) id: 0df86c7d6a (このIDを非表示/違反報告)
千花(プロフ) - ★☆Lily☆★さん» コメントありがとうございます...♪*゚巨くん、本当に素敵ですよね...!出来るだけ巨くんのイメージを壊さないように、大切に書いていきたいです。最後までよろしくお願いします* (2018年4月16日 12時) (レス) id: 0df86c7d6a (このIDを非表示/違反報告)
千花(プロフ) - ゆきピノ♪さん» コメントありがとうございます...♪*゚頭をフル回転させて完結まで頑張ります!良かったら最後までお付き合い下さい(´˘`*) (2018年4月16日 12時) (レス) id: 0df86c7d6a (このIDを非表示/違反報告)
くろだ(プロフ) - はじめまして!いつも更新楽しみにしています!!なおさんはもちろんですが、まわりの選手たちに応援されてるのもすっごく嬉しくて!本当にこのお話が大好きです!!今後の更新もとても楽しみにしています! (2018年4月14日 23時) (レス) id: 1cf6ee72dc (このIDを非表示/違反報告)
★☆Lily☆★(プロフ) - はじめまして!いつも楽しく読んでます♪巨くんとってもカッコいいですよね!私も巨くん大好きです(*^^*)千花さんの書く巨くんもとっても素敵です☆彡これからも頑張ってください!!! (2018年4月13日 23時) (レス) id: 8ca024d698 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千花 | 作成日時:2018年3月5日 8時