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(#62 side)









…………沈黙が気まずい。




あぁもう。何であそこで巨さんの名前を

出したんだろ。って後悔してももう遅くて、

意味もなく肩からかけてたタオルで口元を覆う。





ちら、とAちゃんを見たら

その瞬間にばち。って目が合うんだけど

やっぱりAちゃんはだんまりのままで。









「………」

「………」








…てか俺、めっちゃ馴れ馴れしい!

いやいや、何ナチュラルにAちゃんって呼んでんの!

千賀とか巨さんみたいに顔見知りでも何でもないのに。









「ごめんっ」

「…へ?」




慌てて謝罪の言葉を口にしたのはいいけど

当然、突然謝られたAちゃんはびっくりしてて。





「や、その、Aちゃん、とか呼んで…」

「あぁ、何だ。全然平気です」

「それに俺ばっかタメ口だし、」

「それも気にしてません」





ふふ、って笑うAちゃんを見て

ほっと胸を撫で下ろす。あー良かった。





「じゃあAちゃんも普通に話してよ」

「え?」

「タメ口で」

「いやぁ、さすがにそれは…」




何だろ。何か、Aちゃんって話しやすい。

彼女の柔らかな話し方がそうさせてるのか、

はたまた取っ付きやすい雰囲気がそうさせてるのか。






柊太さんたちが可愛い。って言うのも、

それより何より、巨さんが好きになるのも、

何か、分かる気がした。









「…!……」

「どしたの、Aちゃ…」




他愛のない話をしていたら

Aちゃんの動きがぴたりと止んだから

どうしたんだろうと思って振り向いた。



そしたら、室内練習場からこっちに向かって

歩いてくる巨さんの姿が見えて、あ、巨さん。って

言葉が、自然とこぼれ落ちていた。









「悪ぃ、待たせた。…お疲れ、Aちゃん」






.

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千花(プロフ) - くろださん» コメントありがとうございます...♪*゚実はそこを大切にしていたので、そう言ってもらえて嬉しいです...!最後までどうぞよろしくお願いします♪♪ (2018年4月16日 12時) (レス) id: 0df86c7d6a (このIDを非表示/違反報告)
千花(プロフ) - ★☆Lily☆★さん» コメントありがとうございます...♪*゚巨くん、本当に素敵ですよね...!出来るだけ巨くんのイメージを壊さないように、大切に書いていきたいです。最後までよろしくお願いします* (2018年4月16日 12時) (レス) id: 0df86c7d6a (このIDを非表示/違反報告)
千花(プロフ) - ゆきピノ♪さん» コメントありがとうございます...♪*゚頭をフル回転させて完結まで頑張ります!良かったら最後までお付き合い下さい(´˘`*) (2018年4月16日 12時) (レス) id: 0df86c7d6a (このIDを非表示/違反報告)
くろだ(プロフ) - はじめまして!いつも更新楽しみにしています!!なおさんはもちろんですが、まわりの選手たちに応援されてるのもすっごく嬉しくて!本当にこのお話が大好きです!!今後の更新もとても楽しみにしています! (2018年4月14日 23時) (レス) id: 1cf6ee72dc (このIDを非表示/違反報告)
★☆Lily☆★(プロフ) - はじめまして!いつも楽しく読んでます♪巨くんとってもカッコいいですよね!私も巨くん大好きです(*^^*)千花さんの書く巨くんもとっても素敵です☆彡これからも頑張ってください!!! (2018年4月13日 23時) (レス) id: 8ca024d698 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:千花 | 作成日時:2018年3月5日 8時

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