【第5人格】悪夢を見る者 (ページ30)

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黄衣の王から発せられた言葉は思いもよらないものだった

『え…魂が……ない？…どういう事？』

黄「わからぬ。人の子は魂が無いと生きられぬはず。だが其方は今こうして肉叢を持ち、言を発し、感情を持ち…。普通の人の子とは変わらん。」

もしかすると黄衣の王が言っていた「夢魔」が関係してくるかもしれない

今日はもう遅いため明日にでも夢の魔女に聞いてみようと思った

黄「しかし面白い。此処に居ると飽きぬ事ばかりだ。人の子よ。名は何だ。」

『…A。』

黄「Aか。興が乗った。我の方でもその「夢魔」について見てみるとしよう。」

『ありがとう…。私も明日夢の魔女に聞いてみるよ…。』

私は館内へ続く出入口に向かい、そういえばと思い振り向いた

『改めて夜遅くにありがとう黄衣の王…。…試合でもよろしく頼む。』

そう言って私はサバイバーの館へ向かい、自室へ戻った

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黄衣の王side

新サバイバーである徘徊者A…

見た目こそ人の子そのものだが、能力と言い、先程の魂の件と言い…

人の子とはかけ離れている部分がある

此処はそういう普通では無い事が普通であるから面白い

彼奴との試合が楽しみだ

しかし夢魔か…夢魔となると、もしやAは…

黄「いや…彼奴にはまだ言わないでおくか…。世の中知らぬ方が良い事もある…。」