【第5人格】悪夢を見る者 (ページ28)

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『…もう来た…まだ治療が終わってないのに…。』

一「いいさ。それより早く逃げよう。」

私たちは様子を見ながら徐々にリッパーから距離を置こうとする

しかし位置がバレているらしくリッパーもこちらの様子を見ていた

『「監視者」…厄介だな…。』

一「ここは私に任せてくれるかい？」

すると一等航海士は胸元から懐中時計を取り出す

そしてリッパーの方へ向かって行った

一「リッパーこっちだ！」

リ「一等航海士ですか…。まあ先に貴方をやっても構いませんか。」

一等航海士はリッパーを引き付けてくれ、その際に催眠術を掛けていた

私は反対の方角へ行き、壁が崩壊している所から外へ降りた

その時一等航海士がダウンしてしまった

《注意！ハンターが目標を変えた！》

するとまたもや響く心臓の音

もう追いついたのか…もう少し落ち着きたかったが…

リ「では2回戦目と行きましょうか。」

『……お手柔らかに。』

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あの後私は何度も切られては無理やり立たされ、ずっとチェイスをさせられた

一等航海士も流石に疲れているようだった

いくら傷は消えるとなっても疲れるものは疲れる

『…練習付き合ってくれてありがとう…。いい経験になった…。』

一「こちらこそいきなり割って入ってなのにありがとう。君の能力も凄かったよ。私はこれで部屋に戻るけど、本当に大丈夫かい？」

『ああ…。話をするだけだから…。』

一「わかった。ではおやすみ。」

そう言って一等航海士はサバイバーの館へ帰って行った

私は先程のハンターの館の広間へ向かう

見渡して見るとハンターの数は減っており、黄衣の王もそこには居なかった

タイミングが合わなかったか…

すると後ろからチョンチョンと指をさされた

誰かと思い後ろを見ると、そこには布を被った小さめのハンターがいた

泣「ねぇねぇ。サバイバーが何でここに居るの？誰か探してるの？」

『……えっと…確か泣き虫…で合ってるよね？』

泣「あ、そうそう。僕泣き虫のロビー。君は新サバイバーだよね？」

『そうだ…。徘徊者のA…。先程ここに居た黄衣の王を探しているが、どうやら居なくなってしまったらしい…。』

泣「ハスター様ならあっちに行ったよ。」

そう言って指さしたのは庭園の方だった

『…あっちか…。教えてくれてありがとう…。』

泣「お易い御用さ！行ってらっしゃい！」

私は頷き庭園へ向かった