【第5人格】悪夢を見る者 (ページ27)

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今度こそと思い、板を倒す

すると上手くいきリッパーはスタンした

かなり痛そうな声をあげていたがこれはお互い様

初めての板スタンが成功し、一歩成長したと思った

一「A大丈夫か！」

『ッ…なんとかね…。』

ダウンする前に一等航海士と合流出来た

どうやら肉壁をしてくれるみたいだ

一「そういえばさっき変な四角い箱が光っていたが、あれが君の能力かい？」

『！…それはどこにあったッ…？』

一「あっちだ！」

『行くぞ！』

強ポジから離れ一等航海士が指さした方向へ向かう

よく見れば小屋の少し奥に確かに画面が着いているブラウン管テレビがあった

するとリッパーからの攻撃を食らったのか一等航海士の呻く声が聞こえた

このままでは間に合わないと思い1度足を止め、リッパーに振り返る

『喰らえッ！』

私の能力の「空間操作」を発動しリッパーの足を止める

リ「ッ…またこれかッ！」

リッパーは抵抗するが、私もそれに負けずと1度、2度と調整を成功させる

『…一等航海士ッ！あのテレビに向かって走れッ！』

一「しかし君は…『いいからッ！』」

意識が逸れたせいで3度目の調整に失敗してしまった

よって前回よりスタン時間が短くなる

私は直ぐに振り返り一等航海士の方へ向かう

ブラウン管テレビはまだ着いたままだった

『よしッ…行くぞ！掴まれッ！』

一「行くって何処へ！？」

私は一等航海士の手を掴み、一緒にブラウン管テレビの中へ入って行った

次に出てきた場所は院内のテレビだった

『ここのテレビか…さっきの場所からそんなに離れていない…急いで治療するぞ…』

そう言って一等航海士を治療しようとするが断られた

一「今回のカスタム戦は君がメインだ。優先度は私より君の方が高い。」

一等航海士は手際良く応急処置をしていく

一「しかし驚いたよ…。あれが君の能力なんだね。いきなり吸い込まれたと思ったらここへ移動してくるし…まるでフィオナのワープみたいだ…。」

『フィオナ…祭司のことか…。私の能力はそこまで便利じゃない…。テレビが着いていないと移動することは出来ないし、仲間だって私と手を繋いだ状態じゃないと入れない…。』

私の治療が終わり、今度は一等航海士の治療を始める

『その…場所を教えてくれてありがとう……。助かった…。』

一「いやこちらこそ助かったよ。ありがとう。」

すると2人の心臓の音が大きくなる

リッパーが近くに来たようだ