カスタム戦 ページ26
目を開けば、私が立っている場所は建物の中だった
周りを見ればベッドや医療品棚などが散乱していた
マップは「聖心病院」だった
『とりあえずいつも通り解読をするか。』
そう言って解読を始める
《解読に集中して！》
一等航海士からそう無線チャットが送られきた
どうやら彼の方にもまだリッパーは行っていないようだった
しばらく解読していれば、鼓膜に響く私の心臓の音
《ハンターが近くにいる！》
無線チャットを送り、建物の2階の板裏に待機する
リ「さあ、チェイスといきましょうか。頑張ってくださいね。」
私の位置はバレていたらしく、このままではダメージを受けてしまうので一旦板から離れ、床に空いた穴から建物の下へ向かう
そこから窓枠に向かい飛び越え、「膝蓋腱反射」で一気に加速し、リッパーから距離を取る
板がL字に配置されている場所へ向かう
リッパーの様子を注意深く見ながら時間を稼ぐ
ここというタイミングで板裏に待機し、リッパーに板を当てようと試みる
しかし何故か私はダメージを負い、身体に激痛が走った
『ッ…！？何故ッ……刃に当たってないはずだぞッ…！』
リ「おや、いくら貴方でもこれは知りませんでしたか。私の霧の刃は薄い壁なら貫通しますよ？」
図書室で調べた時に見逃したか？そこまで気をつけなければいけないなんて
とにかく前を向きチェイスを続ける
次は壁が入り組んでいる場所でチェイスをすることにした
「聖心病院」の強ポジの1つらしい
すると一等航海士から《解読中止！助けに行く！》とチャットが送られてきた
どうやらこちらに向かってきてくれるみたいだ
すかさず私は無線チャットで居場所を知らせる
《ハンターが近くにいる！》
リ「今度はここでチェイスですか。少々厄介ですが、楽しみましょうか。」
するとリッパーは何かを置いた
よく見るとそれは「監視者」だった
確か「監視者」はサバイバーの位置をハンターに知らせてしまう特質だったはずだ
益々難しくなるチェイスに、私は痛みが響く脳を動かし、逃げるルートを考える
すると視界の先にブラウン管テレビがあるのを見つけた
ただ画面は着いておらず使えない状態だった
着かないかもしれないが、一か八かここで時間を稼ぎ、画面が着くことを祈りながらチェイスすることにした
すると耳の近くからブォンという音が聞こえた
後ろを見れば板の前でリッパーが腕を振りかざしたようだった
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作者名：ダークプリズ | 作成日時：2023年8月11日 4時
