【第5人格】悪夢を見る者 (ページ21)

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見送りページ21

『リッパー…。明日夜時間は空いているか？』

リ「ええ。何故です？」

『その……カスタム戦に…付き合って欲しい…。』

するとリッパーは仮面越しでも分かるくらい嫌な笑みを浮かべた

リ「良いですけど痛い思いをしても知りませんよ？何せ私、肉を切り裂くのが好きなので。つい興奮してザクっといってしまうかもしれません。」

そう言いながら左手についた大きな刃をカチャカチャと鳴らす

『嫌な奴…。さっきまでの雰囲気は何処へいった。』

リ「おや私の事をハンターだということをお忘れで？」

そう言ってリッパーはクツクツと笑う

すると周りの空がほんのり明るくなってきている事に気づいた

『そろそろ時間か…。』

リ「ああもうそんな時間ですか。楽しい時間はあっという間ですねぇ。部屋まで送ります。」

『いや…わざわざそんなことしなくてもいいのに…。』

リ「いえお茶会に誘ったのはこちらなので。それに女性を夜に1人で歩かせるのも危ないので。」

『外じゃあるまいし、夜に娼婦を殺してた奴が何を言ってる。』

リ「うるさいですねぇ。ここは黙って送られなさい。」

このままではめんどくさいので大人しく従っておこう思った

『サバイバーがハンターの館に入ったりしては駄目とかそういうルールは無いのか？』

リ「特に無いですね。陣営的にお互いあまりそういうのをしないだけで別段そこまで規制はないです。」

『そうなのか。』

すると間を置いて、

リ「普通に会話してくれるようになりましたね。少しは心開いてくれました？」

『まあ…。多少はな。ただまだ目線を合わせてとなるとキツいが。』

リ「そうですか。まあ其方の仲間ともこの先一緒にいればそのうち親しみやすくなりますよ。」

会話をしながら歩けばあっという間で

気づけば私の部屋に着いていた

『私の部屋はここだ。わざわざありがとうな。』

リ「いえこちらこそ。またお茶会をしましょうね。その時は他の方も誘いますか。」

私は扉を開けながら再度リッパーに身体を向けた

『良い夜を…と言ってももう朝になるが。』

リ「そうですねぇ。まあ私たちからしたら朝が夜みたいなものなのでいいでしょう。貴方も良い夜を。」

そう言いながらリッパーは仮面越しに私のおでこにキスをした

『？なんだ今のは？』

リ「おまじないです。貴方が少しでも良い夢を見られるように。」

『そうか…。ありがとう。おやすみ。』

そう言って私は扉を閉めた