【第5人格】悪夢を見る者 (ページ19)

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私はここに来たばかりの時にサバイバーの皆に話したことと同じ内容を話した

私は悪魔に取り憑かれており何十年もの間悪夢に魘されていること

ここに来る前までは悪夢の世界に居たこと

そして荘園の主と悪魔の取り引きにより私は悪夢の世界から夜の間外に出れることを

すると興味深そうにリッパーは顎に手を当て私を見続けた

『……全くおかしな話だろ。頭がイカれていると思われても仕方がない…。』

リ「まあ確かに珍しい話ではありますが、それでも私は信じますね。なんせここには神も居るくらい不可思議な空間なので。」

リ「しかし貴方のその濃い目の下の隈の原因がわかりました。せっかく綺麗な顔をお持ちなのに勿体ない。まるで私のもう1人みたいな酷い顔をしてますよ。」

一瞬褒められたことに対してドキッとしたがその後が気になり、そんなことはすぐに頭から吹っ飛んだ

『もう1人……となるとリッパーのもう1人の人格か』

リ「おやそこまで調べてくれていたのですか。流石ですねぇ。」

するとリッパーの発言に対して1つ気になった

『待て…。なんでお前が私が図書室で調べていた事を知ってる？』

リ「何故ってこの目で見ましたからねぇ。早朝から図書室で1人で沢山の本を読んでいる貴方を。随分勉強熱心な方だと思いましたよ。」

『…覗き見か。…変態紳士め……。』

リ「へぁ！？変態紳士とは失礼なッ。あの時はたまたま変な時間に起きてしまったので、少し散歩していたら図書室に明かりが見えたので気になっただけ見ただけですよ！？」

先程までの紳士振りは何処へいったのやら…

変態紳士と言ったことに対して凄い慌てるので少し笑ってしまった

リ「おや貴方もちゃんと笑うんですね。てっきり笑わないのかと。」

『私だって面白いと思えば笑う…。と言っても最近は…あまりな…。それよりリッパーのもう1人の人格について聞きたい…。』

リ「グッドボーイについてですか…。まあ試合でちょっと私の事について話したのでいいでしょう。」

リッパーはここに来る以前のことを教えてくれた

もともとは「リッパー」が別人格で、「ジャック」が主人格だったこと

「ジャック」が絵を描いている時は大人しくしており、彼が眠った時は「リッパー」が出てきて殺人をしていたこと

「ジャック」は「リッパー」が出てこないようにと殆ど睡眠を取らずに絵を描き続けたこと

そのせいで今の私と同じように酷い隈があったことなど