【第5人格】悪夢を見る者 (ページ17)

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蜥蜴のハンターページ17

『そこに誰かいるのか？…悪いんだがこの棚の上の方にある本を取るのを手伝って欲しいんだが……。』

すると月の逆光でよく見えないがこちらに誰か来てくれた

しかしその影は自分よりとても大きかった

さらに人にはない尻尾のようなものまで見えた

——まるでハンターのようだ——

そしてこちらへ向かってくるにつれてだんだん姿が見えてきた

『魔トカゲ…』

魔「…確か新サバイバーのAだったかな？どの本が欲しいんだ？」

私はぎごちなく目的の本を指差す

すると魔トカゲ、ルキノはそれを取ってくれ、私に渡してくれた

魔「調べ物か？まだ来たばかりだと言うのに関心だな。」

『…襲わないのか？ハンターなのに…。』

魔「試合外で攻撃をすることは禁じられている。もし破ればペナルティが課される。」

『そうか…。』

魔「しかし驚いたり、怖がったりしないのだな。普通ならこの姿を見たら皆すぐに逃げていくが。」

そう言ったので改めてルキノの姿を見てみる

確かに人には無い鱗や牙、そして鋭い目や爪
そして長いしっぽ

普通の人が見れば怖がるフォルムをしている

『まあ……見慣れているのもあるし……魔トカゲは怖くないぞ…？』

するとルキノは面白そうに目を細め

魔「そうか。お前との試合楽しみだ。それでは。」

そう言って図書室から出て行った

あの顔見た瞬間少し寒気がしたが気のせいだろう

とりあえず時間になるまで調べることにした