【第5人格】悪夢を見る者 (ページ15)

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出た先は墓の隅にあるブラウン管テレビ

このまま左に進めばゲートがあるはず

すると呪術師からチャットが送られてきた

《先に行くよ！》

どうやらゲートは既に開いているようだった

覚束無い足を動かしてゲートに向かう

そこには3人とも揃っていた

残り数十メートル

するとゲートの前に赤黒い光が現れた

——「瞬間移動」——

突如として現れたリッパーの赤く光る目と合った

そして迷いなくこちらへ向かってくる

私は他の3人に被害が無いようにゲートとは反対側へ向かう

《早く逃げて！》

そうチャットで送った瞬間、もう何度も味わった激痛がきた

私はその場で頭を抑えながら蹲る

リ「もう少しで出れたのに残念ですねぇ？貴方とその素敵な仲間のやかましい妨害のおかげで3逃げです。せめて貴方を出血死させますかね。」

そう言いながら左手の刃をカチャカチャと鳴らし、見下すように笑いながら私に足を乗せてきた

これがお茶会に誘った相手にすることかと思いながら、焦点が少し合わない目でリッパーを睨む

すると私の足元から徐々に黒いドロっとしたものが覆い始めた

リ「ッ…。納棺師か！」

何事かと思ってただただそれを見続けていると、次第に景色が変わった

目の前には3人の仲間が

私は棺から出てきて唖然とした

『あれ…確か私は……ダウンさせられて…。』

すると納棺師が説明してくれた

納「あ、あの…。僕のスキルなんです…。さっきこちらに来ている貴方の顔を覚えて……。」

探「イソップは棺にある人形に化粧すると、その人を遠距離で救助することができるんだ。」

どうやら社交恐怖というのは本当らしく、途中で探鉱者が代わって説明してくれた

『その…ありがとう』

すると少し微笑みながら、と言ってもマスクしているので目元でしかわからないが納棺師は頷いてくれた

呪「とりあえずここから出よう。チェイスよく頑張ったな。」

そう言って全員で出口へ向かった

私の初試合は完全勝利で終わった