【第5人格】悪夢を見る者 (ページ14)

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すると横から磁石が投げられ、それはリッパーにくっついた

何事かと横を見るとそこには探鉱者が立っていた

探「もう少しだ。持ちこたえろ！」

途端に壁を挟んでリッパーは探鉱者に向かって吸い寄せられスタンした

『ッ…ありがとう！』

距離を開け体勢を整える

それでもリッパーはこちらに向かってくる

無言だがなんとなくイラついていることは雰囲気で感じ取れた

リッパーの後ろからでも探鉱者と呪術師は妨害をしてくれた

但しいつかは終わりがくるもので

私はリッパーに殴られダウンした

激痛に頭が朦朧していると、マップ内に響く大きなサイレンの音

それと共に少し軽くなる身体

呪術師も身体が少し回復し、探鉱者と共にリッパーから距離を置く

納棺師が暗号機を上げてくれ、「中治り」が発動したのだ

私は無線チャットで送りながら皆とは別の方向へ逃げる

《私を助けなくていい！》

リ「ｯﾁ…ちょこまかと…。」

私は最後の望みを掛けてゲートとは違う方向へ進む

確かこっちの方にアレがあるはず…あそこまで行けば…ッ！

リ「どちらに向かってるんです？ゲートはこちら側では……。？…あれは…モニター？」

そう、私が目指していたのはブラウン管テレビ

あれを通れば少しでもハンターと距離を置くことが出来る

マップ内に設置されている2つのブラウン管テレビの画面が着いていれば中に入り、移動することが出来る

ただし、いつ画面が着くかわからない

今このまま行っても着かないかもしれない

『頼む着いてくれッ！』

すると奇跡が起こり画面に砂嵐が表示された

それを見た瞬間全速力で走る

リ「まさかッ！」

私の考えが分かったのか、リッパーはこちらに手を振りかざした

「霧の刃」がこちらへ向かってくる

——私がテレビの中に入るのが先か——

——リッパーの攻撃が当たるのが先か——

ブラウン管テレビに向かって手を伸ばす

そして地面を強く蹴る

私はブラウン管テレビに吸い込まれて行った