【第5人格】悪夢を見る者 (ページ12)

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霧のハンターページ12

ハッと我に返り、一目散にそこから逃げた

障害物が多い、所謂「強ポジ」という場所へ向かう

リ「ではお手並み拝見といきましょう。是非とも私を楽しませてくださいね。」

そう言いながらまるで新しい玩具を与えられた子供のように追いかけてくる

板の場所も把握しているので、そこを重点的にリッパーから距離を取る

注意しなければいけないのは彼奴の「霧の刃」

距離が離れていてもその「霧の刃」で攻撃をしてくる可能性がある

とりあえず無線チャットで仲間に位置を知らせる

《ハンターが近くにいる！》

リ「なかなか初めてにしては良い動きをしてますが、そろそろ1発殴らせてもらいますよ。」

それと同時に背中に走る激痛

一瞬倒れそうになったが、直ぐに体勢を立て直す

教会の角を利用し、1度リッパーの視界から姿を消す

そして私の視界にリッパーが写った瞬間、「空間操作」をして動きを止めた

リ「ッ！…これが貴方のスキルですか。しかし私の動きをただ封じるだけでは逃げられませんよ？」

『勿論これだけじゃない…。少し痛いが許してくれよ？』

そう言って手を右に少し傾けた

それに連動してリッパーの身体も右へ傾く

——1度目の調整——

リッパーは驚きつつ少し痛みに耐えるような声を仮面から漏らす

私はちょっとの隙も与えず、今度は手を左に傾けた

すると先程と同様にリッパーの身体も左へ傾く

——2度目の調整——

そして最後に勢いよく手を突き出し、リッパーを後ろへ吹き飛ばして壁に当てた

——3度目の調整——

私のスキルは上手く発動してくれ、リッパーはスタンした

今のうちに距離を置き、少しでも時間を稼ぐ

リ「いッ…。…そうこなくては面白くないですからね。」

リ「ただし背中には注意した方がいいですよ。」

しまったと思ったが時既に遅し

あれだけ警戒していた「霧の刃」を受けてしまった

激痛のあまりに倒れ、その場で這い蹲る

するとリッパーに風船で吊られ、ロケットチェアに座らせられてしまった

リ「暗号機３台分ですか…。まあまあ稼がれちゃいましたね。それにしてもさっきはよくもやってくれましたね。凄く痛かったんですけど？」

そう言いながら左手で私の頬を軽く摘む

勿論その手には大きな刃がついてる訳で、私の両頬からは軽く血が流れた

『だから前もって言っただろ…。そっちこそ嬉々として殴ってきやがって…。』

リ「伊達にハンターやってませんからね。」