【第5人格】悪夢を見る者 (ページ11)

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初試合ページ11

パリンッという硝子が割れる音と同時に意識がふっと浮くような感覚がした

再び目を開けるとそこは先程居た待機室では無かった

床には土、上を見れば曇り空が広がっていた

そして周りを見れば墓があり、更に視野を広げれば教会らしきものが見えた

『マップは……赤の教会で間違いないな。確かこの近くに暗号機があった筈だ。早速解読しよう。』

暗号機に手をつける

ただ、思っていたより少し複雑な構造していた

知識が少ない私にとっては一つ一つの暗号を解読するのに時間がかかる

『難しい…。』

その瞬間、バチッという音と共に少量の電気が舞った

『しまった…。調整をミスしてしまった…。』

そして暗号機を解読する時の緊張の心臓の音とはまた違う

危険信号を伝えるような激しい心臓の音がし始めた

それと同時にこちらへ近づく足音

カチャカチャと響く金属音

男性特有の低い声の鼻歌

暗号機に指す私より大きな人型の影

恐る恐る顔を上げれば、そこには左手に大きな刃をつけた紳士姿のハンター

「解読の方は順調ですか？新サバイバーの徘徊者さん。」

『……ジャック・ザ・リッパー…。』