貴方と廻遊ランデブー【呪術廻戦】【ヒロアカ】 (ページ3)

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第2話　二人目の最強ページ3

Aは凄い。
Aは天才。
Aが居れば五条家は安泰。
Aは私達にとって神様よ。

どれも、これも、私を称える為に出来た言葉。そう御家の人に言われ続けて来た。

此処は、この世界は私の物。

過去も未来も私を中心に廻る。

私を産んだ母親に言われ、当主にも言われた。
幼稚園、小学、中学の奴らにも称賛されて、皆は私よりも劣る雑魚でしかない。

実際、そうだった。

この個性社会は呪術界より腐っている。
個性の上下が人の有方を決め、其のせいでヴィランが増えて、負の感情が増加していくループの発生。

どっちも腐ったみかんだったな…それは置いといて。

私は人と一緒が気に食わない。雑魚の底辺のレベルと同じにされるのが嫌いだ。

なのに…なのに…過去に私を越えた存在が居たなんて信じたくない！

誰だよ五条悟って！！！
私と同じく六眼を持ってるって？しかも両目？聞いてないんですけド！！！

御家に残ってる資料じゃ両面宿儺と同等だって？

ふざけんな！！私よりチートじゃん！？

ドードー。落ち着け私！落ち着けないけどな私！

絶対に五条悟より強くなって、呪術界のトップに立って、更に個性界、トップヒーローのオールマイトの上の存在になって、呪霊の増加を防止してやるんだから！

待ってろよ五条悟！そんでもってオールマイト！！

「受験番号875248番。早くバスに乗りなさい」

「はい！ダラダラしてごめんなさい！以後気を付けます」

雄英高校の受験中なの忘れてた…私マイペース過ぎて忘れんの多すぎワロた。

因みに筆記試験は終わって、実技試験に移ろうとしており、その会場までバスで移動らしい。
私の試験会場はFで、内容はロボットをぶっ壊すらしい。

楽勝過ぎて欠伸しそう。

こうなったら、ロボットを狩尽くして無双してやるわ。

「スタァァァァト！！！」

賽は投げられた。ここからは私の独裁場、雑魚は引っ込んでろ。
目の前の大きな道路にはロボットが群がっている。
メンドイから一気に終わらせよう。

「術式反転"赫"」

Aの指先に赤く光る強大なエネルギーに狼狽えるAの後ろに居る受験者。
だが、惜しくもAの指先に集まった呪力は不発だった様で…

「ありゃ…失敗しちゃった。テヘペロ」

「「「いや、大技撃てよ！！！」」」

「言っとくけど、めっちゃムズい技なんだからね！！」

大声に気が付いたロボットは受験者達へまっしぐら。
Aは肉弾戦に切り替える為に、足に呪力を流し走り出した。