どついたれヒーロ－ (ページ7)

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子供はメンドイページ7

「今日からこの保育園に入ったお友達のAちゃんだよ！仲良くしようね！」

先生が明るく大きな声で言うと、盧笙以外の子供達は元気よく「ハーイ！」と返事をした。
朝の会が終わったと同時に子供達がAの周りに集まった。

「Aちゃんよろしくね！」

「びじんさんだ！」

「おめめほそーい！いとめ？っていうの？」

「よわそうだな！」

「こせいなに？」

全方向からAへの質問の嵐だ。
そんな中、救世主が現れた

「そこまで！A困ってるから質問は1つづつに！」

盧笙が声をかけると子供達は1列にずらっと並んだ

「えっと…どなんしたんや？」

「なにって、ならんでるんだよ！しつもんするために！」

「ハァ…、堪忍なA。アイツらの質問に答えてくれへんか」

「随分と、団結力が強いクラスやなぁ…
まぁ、どんと来い！どんな質問にも答えてやるでぇ！」

それからは、言わずもかな。
沢山の質問が投げ掛けられた。

「すきなたべものはなんですか？」

「クリームソーダ！」

「きらいなたべものは？」

「もんじゃや」

「なまむぎなまごめ？」

「生卵！」

Aへの質問会で、半日は経った。
終わった頃は、お昼ごはんの時だった。お疲れ様です

「質問、長かった…ろしょ後は頼んだ、で」

「Aーｯ！生きるんや！一緒にてっぺん取ろって約束したやんか！」

「ちょっとだれよそのおんな！」

「アサヒ！？こ、これは違うんだ！」

「このどろぼうねこ！」

「アンタがつまらんから俺に目移りしたんちゃうんか？オバサン」

「ろしょーにいろめでもつかったんでしょ！」

「またはじまったよ。アサヒちゃんのリアルおままごと」

このセリフで察せる通り、リアルおままごとに巻き込まれたAと盧笙。

「生きてたんかい！」

「ナイスツッコミや！」

「Aちゃんノリいいね！」

「せやろ！次のリアルおままごとは近所のネコ志望や！」

「いやそこ父親役とかじゃないんかい！」

なんだかんだでAは、保育園の1日目は楽しく過ごせたようです

「またリアルおままごとしような！ろしょ！」

「い·や·や！」

「ええやないか！似合ってたで、浮気をした父親役！」

「似合いたくあらへんわｯ！」