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「んじゃ、派手に戦いますかっと！」
四振りは丘から降りると、本丸へ続く一本道に出た。
そこには、一体の時間素行軍いた。
「ふむ…どうやら、時間素行軍は本丸へ向かっているようだ」
「追いかけましょう、三日月殿、蛍丸、村正！」
「huhuhu…本丸のため、一肌脱ぎましょうか」
「本丸を壊される訳にはいかないもんね」
少し走ると、其処には時間素行軍がいた。
「時間素行軍よ、先へ行かせはせん！」
「さあ、斬りマスよ！」
時間素行軍を四振りで切ると、あっと言う間に時間素行軍は崩れ、消えた。
すると、こんのすけが何処からともなく現れた。
「時間素行軍の消滅を確認。ですが、まだ近くに敵の気配があるようです」
「敷地内を回ってみマスか？」
「その必要はありません。先導します。ついてきてください」
こんのすけは走り、四振りを先導する。
こんのすけを追っていると時間素行軍の部隊と合流した。
「時間素行軍の部隊を複数発見。撃破してください」
四振りは、強化のおかげもあってか、すぐに時間素行軍を全て斬り終えた。
「おや、あっさりと倒せてしまいましたね。練度の低い時間素行軍だったのでショウか」
「いや…変化したのは我らの方だな。いつもより妙に体の動きが良い」
「体が軽くなったのかな」
「先ほど強化がどうの…と言っていた。もしや、あれのせいか…」
「お疲れ様でした。今後のため、暫定的ではありますが、私、こんのすけが部隊編成を決めます」
「第一部隊は審神者が定めていたとおり、ここにいる皆様、そして隊長は三日月宗近といたしましょう」
「…」
「なっ…待ってくれ、こんのすけ殿！まずこの状況を確かめることから始めたいのだが」
「政府はワタシたちの事情を知った上で、アナタをここに派遣したのでショウか？」
「事情？この本丸の審神者が長らく戻ってきていないことですか？それを隠し漂流していたことですか？」
「ははは…そのどちらもだ。
どうやら隠していたつもりなのは俺たちだけか」
「なんと…。では、ずっと黙認されていたと？しかし、それならなぜ今になって、我らの前に？」
「時間素行軍の襲撃に合わせたかのようにお出ましとは。まさかと思いマスが…」
「他の刀剣男士はまだ応戦中のはず。私はそちらに回ります」
「huhuhuhu…逃げられましたか。聞きたいことがたくさんあったのデスがね」
こんのすけは走り戻ってきて、蛍丸に
「蛍丸様は他の部隊編成にも入ってもらいます」
と言って今度こそ、走り去って行った
「さて…この事態、本丸にとって、好機となるか？それとも…」
続く
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作者名：百華夜 | 作成日時：2023年1月15日 22時
