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呪霊が見えない転校生
見えないのであれば戦えないし彼女は守ってもらう側の弱い人間
初めはそんな印象だった
夏油「おはよう」
『お、おはようございます』
挨拶を交わす程度の関係
目さえあわない。彼女とは初対面があれだし嫌われてしまったかな
4人しかいないクラスで一人に嫌われるのは面倒だが彼女は大して強くもないし任務も合同ばかりで放置していても差程問題ないだろう
転校生と距離を縮めることもないまま数週間経ったある日転校生との二人での任務になった
夏油「今日はよろしく」
『よ、よろしくお願いします』
今日もまた目が合わない
なんてことのない呪霊の調査任務
私一人でも充分ことたりるが彼女とペアにしたということは彼女に成長の機会を与えるためだろう
先輩面する呪術界の人間よりかはマシと思えばいいか
夏油「ここら辺にはいないみたいだね」
私の言葉に同調する転校生に見えないはずではと聞くと嫌な気配は感じることができるらしい
といっても気配だけで見えることは出来ないと
どうして夜蛾は彼女を高専に入れたのか
内心ため息をつきながら進むと小さな声で夏油くんと聞こえた
空耳か?ここには私と転校生しかいないはずだし
そもそも私を夏油"くん"なんて呼ぶ同期はいない
まさかと思って振り返ると転校生が私を見上げていた
夏油「え、私のこと?」
『げ、夏油くんであってますよね?』
あ、目が合った
長い前髪から覗く琥珀色の瞳と目が合い真っ直ぐなその目に嫌われてるから雑な扱いをしてもいいだろうと勝手に転校生を避けてた自分が恥ずかしくなった
慌てて謝ると彼女は何を謝られてるか分からないといった表情で私の事は嫌ってないとはっきりと伝えてくれた
呪霊が見えない弱者、気配がわかるだけだからなんだと馬鹿にしていた
でも、彼女は転校生してから一度も訓練もサボってないし硝子のサポートだってきっちりこなしてる
なんだ、侮る理由なんて始めからなかったじゃないか
夏油「ははっ、変な空気にしてごめんね。それじゃあ行こうか"東"」
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jyudo0517(プロフ) - ただ助けただけなのに………。こんなのってないよ泣。本当に2人話し合って欲しい……。 (2月6日 1時) (レス) @page23 id: e508273c49 (このIDを非表示/違反報告)
ねかあ(プロフ) - きたああああああああああ!ありがたい更新!! (11月29日 0時) (レス) @page11 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
ウェブサイト - 俺、ゴリラだから、殺されないよ (11月26日 3時) (レス) @page10 id: c4466802d3 (このIDを非表示/違反報告)
ねかあ(プロフ) - いひゃああああ!お久しぶりです。更新うれしいです。作者様ペースでがんばってください! (11月14日 15時) (レス) @page10 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
jyudo0517(プロフ) - 新作………!楽しみすぎます! (10月27日 10時) (レス) id: e508273c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山茶花 | 作成日時:2023年10月25日 21時