【刀剣乱舞】どの面下げて言ってんだ？

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長義「少しくらい休んだらどうかな」




『・・特命調査まで時間がありません。何せ初めてのことですので"きちんとした査定"をしなければなりません』





そういう彼女の瞳は真剣だった





長義「確かに審神者、本丸の査定は初めてのことだね。戦力の底上げではなく本丸の様子を査定するのも目的だと聞いたが」





俺の言葉にぴくりと少し反応する




彼女がこの仕事に力を入れる理由








長義「君は審神者にはならないのかい」



『え？』




この時何も知らなかった俺は愚かな質問をした




長義「君ほど優秀なら審神者になれただろう。それも優を貰える審神者に」





『・・そんなことはありません』




彼女のそれがただの謙遜ではないとなぜきづけなかったのか




長義「俺の審神者の見る目を鍛えたのは君だろう？その俺が言うんだ。君の刀剣男士になれたものは幸せなはず・・」




『そんなわけがありません！！』




だんっと机に手を叩きつけた反動でバラバラと書類が落ちる




張り詰めた空気



自分の言葉が地雷だったことだけは分かったが彼女が声を荒らげる姿を初めて見て何も言えず固まってしまった





『私が良い審神者なら…………………………失礼しました。片付けは私がするので山姥切長義は上がってください』




長義「いや、あの、何か不快な気持ちにさせたのならすまない」




『いえ、取り乱してすみませんでした。では、お疲れ様です』






彼女は平素通りの様子でいつもの言葉をいった




俺は彼女にかける言葉も見つからずに部屋を後にした




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長義「え、調査に行かなくていい？全ての本丸が特命調査の対象ではないのか？」



「そこは例外なんだ。査定する前から不可と決まっている」




役人の冷たい態度に違和感を覚える




彼はどの本丸に対しても平等な役人のはずだ




長義「しかし、特命調査は全ての本丸に赴くべきではその本丸が本当に実力がないのなら査定で分かることだろうし」




「・・調査だけなら優をとるさあの本丸の刀剣男士は強いから」



長義「ならば」



「長年優秀な審神者が指揮をとっていたからね。が、不義理な刀剣男士が見習いを審神者にしたいと申し出た」




長義「な、それは、乗っ取りということか」




「乗っ取りなんて簡単な言葉で言い表せるものじゃないよ。あの子のことを考えたら…」




役人の言葉であの子が誰のことか察してしまった

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