【呪術廻戦】五条悟の婚約者は死亡ENDを回避したい

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甚爾「俺を助けて共犯者扱いされても知らねーぞ」




止血をして包帯を巻き直していると不意にそう言われた




『・・・別に"今回は"本当だからいいです』



は？と意味が分からないという顔をする伏黒さんを無視して手当を進める




前は顔も知らない相手の罪を被った。何も知らないま名も知らぬ相手の罪で死んだ



でも今は違う



この人は善人ではないが悪人と決めつけるような人でもない




褒められた仕事をしていないことも生活面でだらしないことも知っている



でも、同時におトキさんの周りの呪霊を祓ってくれていること力仕事はさりげなく引き受けてくれること私が落ち込んでいる時は私の好物を作るようにおトキさんに頼んでいること励ますためにわざとおかずを奪って喧嘩してくれること




伏黒甚爾という男の人間性を知った今


なぜ暗殺任務をしたかは分からないものの死にかけのこの人を助けないという選択肢はなかった




私の意思でこの人を助けている。



だから、今度は罪に問われても受け入れられる



まあ、死刑にならないようにもがくくらいはしてやるが





甚爾「ガキのくせに覚悟した顔してんじゃねーよ」




ぐしゃぐしゃと雑に頭を撫でられた



甚爾「依頼は失敗してるし殺されはしねーよ」




ほらと携帯の画面を見せられる



"星漿体が生きのびていた"



宛先不明のメールにはそう書かれていた




『これは……』



甚爾「俺の仕事仲間からだ。あいつら死体偽装してやがった」




星漿体は生きている・・ならば任務は成功したはずだ



『でも、任務は失敗して……』



甚爾「同化はしてないってよ。あいつら星漿体海外に逃がしたらしい。」




『・・逃がした』




天元様と同化することが任務の目的なら生きて逃がすことは失敗になるわけか



暗殺は成功していないのなら冤罪の心配はいらない？









『・・・どうして逃がしたのでしょう』



甚爾「は？あー、そりゃ同化つっても死ぬようなもんだろ。なんの罪もねーまだ中学生のガキ見殺しにできなかったんだろ」





『・・・・・なんの罪もない』





五条悟は良心から星漿体を助けたのか？



本家に行った時も護衛を名乗り出た




あの人は優しい人なのか？人の命を見捨てられない？








じゃあ、なぜ"あの時"は私に罪がないって気づかなかった？



星漿体は助けるのに婚約者は助けなかった




あの日貴方は




首が飛ぶ私を冷たい蒼の瞳で見つめるだけだったくせに

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