【呪術廻戦】五条悟の婚約者は死亡ENDを回避したい

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『………きゃぁぁ！！！』





深夜に響く若い女の叫び声



例えこれが嫌われ者の婚約者の声でもこれだけの音なら駆けつけない訳には行かない



ドタドタドタドタ




「おまえ、なにを……」



私を押し倒していた男が目を見開き驚いている


ああ、そうか領域内のことは"忘れてるん"だったな




恐らくこの男は術式を持ってない。だから簡単に倒せるし抵抗だってできる


でも、抵抗したらしたで後から何を言われるか分からない



だから私が被害者だっていう"証人"が必要



さて、誰が来るか。あの子じゃないといいけど……


バンッ！！


五条「A！！」




「なっ、五条さと……ぐあっ！！」




私の上に覆いかぶさっていた男は五条悟によって蹴飛ばされた




「A様！？ご無事ですか！？」

「誰か！侵入者がいるわ！」

「結界はどうなってるんだ！」

「男を拘束しろ！」



五条悟に少し遅れて使用人がバタバタと入ってくる



夢子の使用人じゃないな、五条悟の使用人達だ。



真っ先に私の元へ駆け寄ってくれた女中さんは五条悟の世話係だったはずだ。夢子派の人間じゃなくて良かった


バンッ！

夢子「Aちゃん！大丈夫！？」




遅れて入ってきた五条夢子



私に抱きついて無事でよかったと泣いているが泣きたいのはこっちなんだよな



夢子「何してるの！早くその男を連れて行って！危険でしょう！」




夢子が声を上げて使用人に喝を入れる。傍から見れば健気に私を心配しての行動に見えるが違う



万が一にでも男の口から自分の名前が出ないようにもしくは依頼されてやったとバレないようにするために遠ざけようとしてる



ほんとに小賢しいこと




夢子「男が目を覚ます前にはやく・・((五条「殺す」・・え｣



気絶してる男を逃がそうとする夢子に対して五条悟よお前殺意高すぎない？




さっきから壊れたおもちゃのように殺す殺すとこぼし続ける五条



何をそんなに怒っているのか。


私の方が怒りたいんだけど周りがブチ切れてたら冷静になるってこういうことなんだな





一人納得していると五条悟が蒼の構えを取り出したので流石に周りも焦り始める



「若様なりません！！」

「若様の一存でそのものを殺すことは！」

「動機を聞き出す必要もあります！」



それでも五条悟はやめようとしない




そんな男をとめたのは



「悟さんやめなさい」




五条家の奥方様・・・五条悟の母親だ

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